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2009/10/13(火)
祭りのあと
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祭りのあとというと淋しい事の代名詞のように使われているが最近の俺にはやれやれという感じだ。 今年もやれやれで秋祭りが終わった。 そんな言い方をするのは、思いもかけない遠方の地域の子供会まで醵金を募りに来るからだ。 最初は地域の子供会だけだったのが年々その数が増えていまでは聞いた事もないような新興の子供会までやってくる始末だ。 少々のことなら縁起もののことゆえ大目にも見よう。 しかし明らかに聞いた事もない地域の子供会まで来るのはいかがなものか。 醵金したからと言って神輿のひとつ舞いに来てくれるわけではない。 俺も財布の紐を固くせざるおえなくなって来る。 しかも祭りの期間中はそれにかかわる人が多く喫茶店になど出て来る人は極端に減少する。 だからその間の売り上げは大幅に減少する。 そこへ持って来ての醵金だ。 出て行く金と入って来る金の差を考えると祭りだからと言って見も知らぬ地域の子供会にほいほいと金を出している気分にはなれない。 そんな話しを知人にしたところ、いずこも似たような状況らしく、知人の家でも扉を開けるまで執拗なノックをくりかえされるらしい。 知人は最後まで居留守を使ったらしいが俺のような商売をしていたらまさか居留守を使うわけにはいかない。 『今年もお願いしまーす』 と爽やかに言われてそれを拒否するほど俺の心臓は図太くできていないのだ。 年々、醵金額を減少する事がせめてもの抵抗だがまさか10円にするわけにはいかない。 だから祭りが終わるとやれやれなのだ。 そういった意味でやれやれと思っている人も少なくないのではないか。
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