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2009/04/08(水)
独身でよかった
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行きつけの喫茶店で友人の奥さんと一緒になった。 入り口で彼女がこちらをふりかえり手を降ってくれた瞬間からイヤな予感がした。 こういった場所で知人と会うのは嫌なんだよね。 かといっていまさら回れ右する訳にはいかないし。 毎日いろんな人と接している俺が唯一、誰にも気兼ねなくお客に徹していられる空間だからね。 この喫茶店は。 職業病というか習慣というか知人と同席してしまうと話題を提供して座を盛り上げようとする癖が身に付いてしまっている俺なのだ。 イヤな予感は的中して話題といえば子供の受験とブランドものの事ばかり。 誰それさんのお嬢さんがどこそこの薬学部に入学したとか銀座の高級ショップに陳列されているバッグを自分は一瞥しただけでどこのブランドか立ちどころに判別できるとか。 あんたはヒヨコのオス雌鑑定人かとつっこみたくなるような事を声高に話しまくる。 他にもお客さんがいるというのにだ。 帰り際に彼女は極めつけ 『今夜も旦那は遅いしハナダンの再放送でも見てもう一回夜カフェで友人とお茶しよう』 と言い放ち大げさな身振りで手をふってその店から出て行ってくれた。 折角の貴重な時間が彼女のお陰で丸つぶれになった事は言うまでもない。 独身の俺にはよくわからない大人の世界だけれど40代後半の男性諸氏にお尋ねしたい。 皆さんはこのような生き物を養ってやる為に日夜仕事に励んでいるのですか? もしそうであるならば今夜ほど独身でよかったとつくづく思えた事はない。
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