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2008/11/17(月)
第1回山梨遠征 その二
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帰宅するなり、長女が絵画教室で書いた動物の絵が佳作になったと大喜びしてました。本人は佳作の意味を分かっていませんが、賞状もらえた事に大満足だったようで、賞品はスケッチブックでした。 ちょっとした事に喜べるっていいですねえ。
さて採集記続きです。
フジクワさんが
”これ間違いないでしょ”
なんともニヤニヤしているじゃあありませんか。ど太い食痕を目にして、幸福感に包まれています。その食痕を追っていくと、コクワの♀成虫(笑) そんなことはないと、さらに続きを削っているときであった、既に大分朽ちていたため、非常に太い枝部分が落ちてしまいました。あたりに響き渡る重い音と共に、フジクワさんが地上に降りてチェックしていた部分を見上げると
”これオオクワじゃないですか?お尻見えてますよ!!”
私も降りてみると、幼虫のお尻がプリッとでてます。透明感と太さから、コクワではないなと感じましたが頭を見るまではなんとも言えません。小道具を使いフジクワさんが取り出すと
”来ました〜、オオクワ確定です。”
見事な3令のメスでした。握手を交わし、そこから続きをフジクワさん、落ちた部分を私が担当していきます。追っていた食痕は1本ですが、どうもかなり長いので、私はこれはと思い慎重に追っていったときであった。 ボコッと空いた穴の先には……
”きたあ〜、今度は♂だ!”
頭幅11.1mmの3令中期のなかなかいいサイズのオオクワでした。その後、さらに1本の食痕を追っていくとどうももう1頭入っている感じがしたときであった。
”またきたあ〜!!”
3令初期の♂です。樹上で頑張っていたフジクワさんは体制が大変なようなので、私と交代。樹上部分は非常に削りにくいため、私は持ち場の食痕を追うことにしました。 休み休みアタックしていくと、残念ながら食痕は消え、違う部分から2令ぐらいの食痕が現れた!これが長い長い、これは怪しいぞ。途中で3令の極太食痕に変わった! ほぼ確定したので、よおし、こっちはどんなんがでてくるんだろうか?同じ木といっても、離れている場所なので同じメスが産んでいるとは限らない。と思っている矢先
”こっちからもきたあ”
見間違いようのない、オオ3令のメスが鎮座していました。先ほどのメスより大きいだろうか。じっくり観察した後、別の部分をアタックしていくと、いきなり来ました極太食痕!食痕部分より遠く目から斧を入れていたときであった、 パキっと割れた先にはオオクワが……
やっちゃったかも(汗)あせる気持ちを抑えながら慎重に取り出すと、頭部の横から少しだけ体液が出ているが、大丈夫だろうか。しかも主はデカイ3令の♀(頭幅9.1mm)であった。(このオオクワは幸い無事でした)
この先も食痕は出てきているが、疲労も溜まってきたし、時間は13時を回っている事もあり、残りは来年黒虫で出す楽しみにする事にしました。
フジクワさんは追加がなく、この材からは私が2♂2♀、フジクワさんが1♀、なんだか私の方が楽しんでしまった。 これは日頃の行いだろう(爆笑)いやいや運もありますからね。フジクワさんに1♂手渡し、見事二人ともペアリングが出来る環境になり大満足でありました。
さあて、車に戻り遅めの食事を取り、このポイントは今度にして、樹液採集で得られたオスの嫁さんを探しに向かった!時間は15時、暗くなるのが早いので短時間決戦か!できればメスが欲しいとか贅沢な事を言いながら、その前に狙ったポイントで採る腕がないだろうと大爆笑して山中を歩いていきます。 こちらは朽木が少なく、歩くだけの時間が続く。ん〜どうも採れる気がしない。いや、採れるところを知らないか(笑)山の反対側に回りチェックしていくとこっちは朽木が多く出てきた。気になる材が多くひとつひとつ丁寧に確認していく。でてくるのはやっぱりコクワが多い。これはと思う材は、残念ながら食痕が出ない。また来年の楽しみにしよう。 あたりが暗くなり始め、ヘッドライトを点けて探索をしていくが、そうそうオオクワが採れるはずもなく、終了となりました。
今シーズンは幸先のいいスタートとなりましたが、オオクワはそんなに簡単に採れるものでありませんから、次回もマイペースで頑張りますかね。
昨年に比べて大きくレベルアップしたフジクワさん、どうもお世話になりました。
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