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2008/03/11(火)
探索の末に……その2
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今日は今年一番の陽気で日中は事務所で半袖で十分でした。でも、花粉が……。ここ浜松は天竜杉の影響をもろに受けるのでキツイ。おまけに広葉樹がほとんど無い(^^;
さて、一昨日の日記で書いた幼虫同定は、答えが出ましたでしょうか? 採集記の文末ぐらいに答えを載せますので、答えをまだ見たくない方はご注意を!
採集記続きです。
パッと見た瞬間3本の切り株が目に入った。 2本の切り株は容量がある。が、残り1本は小さいが、かなりよさそうな朽ち方に見えた。大きさは高さ60cm、太さ50cmぐらいか!斧を入れると、かなりサクサクだ!上部を取り除き、中心部分に向かっていくと、小指ぐらいの食痕が現れた。慎重に追いかけていくと、直ぐに主が出てこない。ますます怪しくなってきたぞお。しばらく追いかけていくと、ポコッと幼虫のお尻が現れた。不凍液化していない!これはさらに怪しいぞ。こんなときはドキドキして手が震えるもんです。小道具を使い、周りを慎重に削り取り、アゴがなんとなく見えたところで、枝を噛ませ幼虫を手に取った。
多分2令のオオで間違いないと思うが、こんな容量の材からでるものなのか?経験が無いことだったので、しばらく迷った。そして、その続きをしていくと今度は別部分から、不凍液化した、頭幅、ボディーサイズがほとんど変わらない個体が現れた。その個体はコクワにしては、いつもと感じが違う。ますます迷いだし、フジクワさんに状況説明。不明幼虫の事が気になりながら、車に戻ると既に13時を過ぎ6時間の探索が終わった。二人とも疲労困憊で、車の中で昼食とりながら、しばし休憩。食糧不足が悪かったんだろうと、2ポイント目へ向かう途中コンビニでサラダ巻きを追加して買って食べたところ、疲労がかなり回復!が、お腹のほうは、なおらないのね。
2ポイント目は、先日成虫を出したポイントの反対の山に行こうという事になり、向かっていった。途中ゲットした材のところを通ると、木端微塵になっていた。誰だよ!やりすぎだよ!なんで、こんな事になっちゃうの?そのまま先に進むと、ん〜崖になっていて、数十メートル飛び降りないと行けない。無駄足になってしまった(汗)
ここからは、車で台木林を探索、まだ通った事がない道を通ると新たな発見があります。ある程度車探索したところで、本日3ポイント目へ。こちらは、期待ハズレでした。
車に戻り、不明幼虫をもう一度じっくり観察した。頭幅良し、ボディーの透明感良し、顔もこんな感じだよな。間違いないよなと思いつつも、もう1頭の幼虫を見ると不安になる。フジクワさんがゲットしてきた、コクワを見せてもらうと、明らかに違う顔しているので不明幼虫はオオクワに見えるんだな。幼虫の同定は、かなり難しいですね。
そろそろ、帰ろうかというときkazuさんからメールが。電話して不明幼虫の事を話すと帰りに某所で待ち合わせることになった。時刻は21時、相当眠いぞ。待ち合わせの場所でしばらくすると、kazuさんが到着。
ご無沙汰してます。
早速例の幼虫見せてもらえますか?
はい。これです。
懐中電灯を使い、幼虫をじっくり観察していた。何時もなら直ぐに答えが出るのだが、今回は長い。この間がドキドキするんですね。しばらくして、もう一頭同じ材からでた幼虫を手渡す。こちらも、じっくり観察。直ぐに同定できないことに、ちょっと嬉しくなった私。しばらくして、1頭目を指し、
メルリンさん、これは何だと思って持ってきたの?
オオの2令です。
おめでとう。これは9分9里オオですね。
よっしゃ〜。
2頭目は、迷う部分がある幼虫ではありますが、コです。
よっしゃ〜。
いや、こちらはゲットした事ではなく、正解だったことが嬉しかった。 夜分遅くにわざわざありがとうございました。このあと、貴重な採集談と85mmの話で1時間ほど盛り上がったあと、帰路につきました。
今回は1頭のみでありますが、ゲットできた事に感動した採集でありました。自分で開拓したポイントですからね。本当はペアでゲットしたいんですが、そう簡単に採れる物ではありませんので、贅沢を言ってはいけません。また、いつかゲットできる事を信じて……。 フジクワさんは残念ではありましたが、今回の採れた材を見る事ができ、kazuさんの貴重な話も聞けた事で、充実した1日になったと言ってました。彼を見ていると、以前の自分を見ているようで嬉しく感じましたね。今回もありがとうございました。
さて、昨日の同定写真ですが、採集記の通り左がオオ2令、右がコクワ3令でした。これが、迷い無く同定できたら、そのときは名人の域に達しているのでしょうかね。
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