|
2009/01/28(水)
体重と体長の考察
|
|
|
通勤途中に通るスズキ本社の前、先週ぐらいから明らかに人通りが少ない。いつもは、車道まで出てきて邪魔だと思っていた(向こうも同じですが)のが嘘のよう。こんな身近に景気の波がきましたな。敷地内にハマーのH2が置いてありますが、こんな燃費悪い車は、売れないんでしょうな。でも乗ってみたいですがね。
さて、今シーズンの超大型幼虫の画像を載せました。 36.1gは久留米の5番血統です。このぐらいになると、久留米でも大きく感じますね。 で、今シーズン最大体重を記録した37.2gのありえへん幼虫はなんと、4月に自己採集したワイルド幼虫香川産です。 もう何回も書いてますが、この材、厳密には同じ部位からは6頭ゲットしまして、他のはオスは68mmメスは45mm程度で羽化してきています。間違いなくオオクワなんですが、ここまで来ると自分でも、本当にそうなのか疑問になりました。 ビン交換時に改めて頭部の確認をしましたが、直線的なアゴ、アゴ基から上部の角までの丸み、角刈りのような頭、縦横の比率、アーチ上の点刻、どれをとってもオオクワで間違いないです。ただ、この幼虫は明らかに重くなりすぎです。 我が家の飼育方法では6月中旬から7月中旬ぐらいに菌糸ビンに投入すると、翌春に大型個体として羽化するように温度管理を1部屋丸ごと行っています。この個体は4月に初令で採集していますので、2ヶ月程度他の個体より長く生きているわけです。 全部の個体がそうなるわけではありませんが、特に大型血統の幼虫はこの温度管理と期間次第で、どんどん重くなっていきます。 国産オオクワの場合、大型個体は積算温度とかは関係なく、高温の期間が長くても早期羽化することはまずありません。羽化するには必ず低温期間が必要です。 羽化しなければ、どうなるかと言えばだいたい場合重くなります。これには、温度や菌糸ビンの状態、添加剤も加わってきますが、ここに大きなポイントがあります。 私の飼育している久留米血統では33gあたりを境に羽化不全や成虫サイズへの還元率は悪くなります。具体的にはこれ以上の体重になっても84mm完品には早々ならないです。 なので平均体重が今シーズンは良かったと糠喜びをしても、最終的な結果には中々結びつかないのです。 香川の個体の場合は、重くなっているだけですので羽化できたとしても、作り上げてきた血統ではないので成虫サイズはそれほど伸びないでしょうね。ただワイルド80mmってのは夢見たいです。 この点、自分のところで作り上げてきている久留米血統になるとまた違ってきます。年々累代ごとに、羽化できるサイズが上がってきています。81mmぐらいがほとんどで82mmがやっとだったものが、82mmぐらいが普通にでてくる。そんな感じで少しずつですが、アベレージと最大サイズがあがっていくような気がします。 これからの季節温度管理が難しいですが、今シーズンは攻めで、また変えてみます。これが吉と出るかは、数ヵ月後ですな。
|
|
|
|