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2009/06/27(土)
超大型個体を出す方法
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午前中は松野さんのところに行ってきまして、午後は山梨に行こうと思いましたが、都合がつきませんでした。さすがに4週連荘は自分でも家族に申し訳ない気がしてきましたな(汗)
松野さんには子供2人と私一人で行ったので、1時間ほどしか話ができませんでしたが、今回は短時間で私的にはかなり深い話でしたね。 この話の前に、唐突ではありますが大型をメインで長い事、個人的には多数飼育してきた中で見えてきたものがかなりあるわけですが、簡単にするとこんな感じかな。 (これから書く内容は私的に感じている部分なので、絶対ではありません。参考程度に捕らえてくださいな。未だに誹謗中傷のメールがありますが、そんな方は読まないでください。)
超大型個体 = 血統 + 個体差 + 雌雄の組み合わせ + 飼育技術
まずは血統があって、これを細かく書くとキリがないので書きませんが、これを手にしないことには、超大型はまず難しいでしょう。 個体差と雌雄の組み合わせは運の要素がありますね。組み合わせの部分は血統と絡んでくるところもありますが、組み合わせてみて初めて分かることがあります。 飼育技術はその個体が持った潜在力を引き出すものですね。ここはブリーダの腕が試される部分であります。
飼育技術の部分は初心者の方と上級者の方と比べれば、そこには大きな差が生まれます。上級者の中にもさらに飼育が上手な方がいますが、その差はほんの少しで、国産オオクワなら羽化結果が1mm違うとかその程度の違いになるでしょうね。 昨今飼育情報もかなり充実してきていることもあり、初心者の方でもいい血統を手に出来れば、いきなり80mmではなくその上の82mmぐらいまで羽化できるところまで来ています。現に私のところからでたオオクワでそんな結果がでています。
ここ最近の報告やオークションなどを見ていますと、本当多数の方が私のところから出た久留米産のオオクワをもとに大型血統を楽しんでいただいている事を感じます。これは本当に嬉しいです。 私のところから出た久留米をインラインでブリードするか、アウトラインで松野さんや友人などから入手した久留米を掛け合わせ、大型作出に凌ぎを削ってますね(^^)
で、何が言いたいかと申しますと、そろそろ超大型個体が久留米産で出ると思っているのですが、どうなんでしょう。それが私のところからでた久留米が関わっていたらうれしいですね。良ければメールで教えてください。
自分としては大型になる血統を作ってきて、様々な方それを飼育していただいているわけですので、血統という部分はかなりの方に行き届いているはずです。個体差と組み合わせの部分は運の要素があり、これは数を多く飼育した方が有利です。 自分の飼育数は一般的な方に比べると随分多いのかも知れませんが、それでも全国の大型久留米ファンのブリーダーの飼育数に比べたらほんの一握りの数でしょう。 血統が全国に行き渡った今、飼育技術の差は上級者になれば、グッと縮まるはずなので、久留米産の超大型個体は誰が出してもおかしくない状態になってきたと思うんですね。 血統 + 個体差 + 雌雄の組み合わせで潜在力87mmもったオオクワがいるとして、飼育技術の違いがあったとしても86mmぐらいまでは羽化すると思うんですね。
実際自分のところでは、毎年少しずつ羽化サイズがあがってきていまして久留米産だと2003年82.5mm、2004年81.1mm(汗)、2005年83.3mm、2006年82.4mm(汗)、2007年84.1mm、2008年はまだ掘り出し終わっていません。 国産オオクワの場合、同じ血統では2年毎のブリードになるので、表年と裏年があります。裏年の今年はそれほどサイズは伸びないかな? 話がそれましたが、このまま続けていけばまだ伸びるでしょうね。羽化個体をみて限界を感じる事はあっても次世代ブリードすると、まだ伸びていきます。どこまで行けるのか見てみたいと今でも思ってはいますが、ここ最近自分の採集してきた個体群と松野さんのところの久留米以外の産地の個体がほとんど80mmを超えているのをみて、今後のブリードについて考えさせられる部分が多くなってきたんです。 それで今日松野さんのところで話をしてきたわけですが、この内容は次回に……。
長文お付き合いいただきどうもありがとうございました。
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