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2009/08/29(土)
夢のような一日であった、東北大遠征1日目パート1
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さて、かなり日記をサボってしまいましたが、8月は仕事以外はほとんど東北にいましたので、ネットの世界から離れていました。 普段PCを使う事が多いので、私は採集中は完全に山人間(笑)になりたいのだ!
リンクにシミヒロさんのブログを追加しましたので、ぜひお立ち寄りください。 http://blogs.yahoo.co.jp/shimihiro1
話を戻しまして、こんな愚行を許してくれた家族に申し訳ないので、今日は朝から家族でプールに行きました。流れるプールに揺られて、気持ちえかった。帰ってきてから夜は焼肉屋さんで腹いっぱいになったあとのビールで今かなり酔いが回っています。
昨晩フジクワさんと娘さんが遊びに来てくれたので、東北で採れたワイルドのオオクワを渡し、飼育を手伝ってもらうことにしました。灯火採集で得られたメスから得られたWF1個体は、種親メスのサイズに関係なく、次世代のサイズはブリードしてみないと分からないです。30mm前半の種親でもオスは77mm以上、メスは50mm程度は出てきます。 ただ、贅沢を言えば来春から、温度管理をキッチリできる環境で飼育した方が大きな成虫は出しやすいです。でも大きくなりすぎると久留米のような出来上がった血統ではない個体は頭幅がでにくい。なんとも難しいですな。
さて夏休みの1週間東北遠征の採集記です。 会社から帰り、準備を済ませて東北へと1週間の遠征に出発! 途中長野県で車中泊していたら、車が大きく揺れた。すぐにテレビを見ると静岡県で大地震!震度6弱!!しかも震源地は実家近く。 電話したら、家族も実家もクワガタ(笑)も無事でホッとした。 既に2晩目に入っているY氏達はどうだろうか、落ち合うのは2日後、初日は単独採集だし先はまだ長いとボチボチ東北へと単独で進んだ。 翌日午後、山形まできた。ここまで700kmさすがに1日で青森は厳しい。先日3頭オオクワをゲットしたポイント近くを探索することにした。 かなりいい外灯はあるのだが、中々いい灯火採集場所が見つからない。今回の長旅はオオクワ採集以外にも観光や写真撮影もしたい! 途中いい景色の場所を見つけると、そちらに集中してしまうので、あっという間に夕方になってしまった。 と言うことで、相性の良い先日のポイントをもう一回やってみることにしたのだが、これが夢のような現実になるとは……。
夕立があり、これがあったおかげで非常にムシムシした気候になった。先日のようにゲリラ豪雨だと、逆に虫がほとんど飛ばなくなってしまったが、このぐらいは虫が飛来するにはちょうどいいんだろうな。
19時点灯、15分もするとまずはアカアシが飛んでくる。その後、ノコ、コクワ、カブチン♀が大量に飛来する。贅沢だが拾うのが面倒だ! 1時間もしてふと気になったんだが、ミヤマがまだ2頭しか飛来していない。灯火では一番飛来する奴らが飛んでこない。この地では既にミヤマのシーズンは終盤らしいな。 普通種の飛来が減り、そろそろかなと思っていた矢先、スポラートから離れた位置にいるクワガタのシルエットがあった。前胸の反射具合など総合的な感じで、おそらく彼女であろうと感じた!
”よっしゃオオクワや”
ちょっと小さいが、オオクワのメスだ!(♀31.0mm)写真をパチリ、幸先いいスタートに興奮をしていると、なんと2頭目のメスがすぐそこにいたのであった。今度はさっきより大きいぞ!(♀33.8mm)
その後普通種をまばらに拾う、ノコのオスはいいサイズが結構な数混じった。この水牛のようなアゴは小学生だった頃の自分はえらい魅了されたものだ。今見ても、とても魅力的、結構見入ってしまうもんだね。
今度はなにやら何かのオスらしい物がスポラートに目掛けて飛んできた。一瞬見えたシルエットは、オスで間違いない……はず。まぶしいので目を眩ました瞬間、奴はいなくなり、スポラート直下を懐中電灯で照らすと、
”あれ?でもかなりでかいぞ”
おかしいなと思いながら拾い上げたのはオオクワの♀、これで3頭目!!!(♀40.4mm)他の2頭が小さいので、相当大きく見えた! ここまで飛来したミヤマは♀2頭、オオクワは♀3頭。凄い!オオクワがミヤマを上回った。
でも腑に落ちない点がある。スポラートに来たのはオスだ、さすがに見間違えているはずはない。何でメスがいるの??? しばらくして、その答えがわかるのであった。スポラートから少し離れた場所にいた彼は、ブリード虫では考えられないような速さで、こちらに向かってくる。嫁さんだったら、こいつを見たらいつものあいつだと思ってスリッパでひっぱたくだろう。こちらに近づいてくるつれ、アゴの形がよ〜く分かる。いつもクワ部屋でよく見る形だ! この瞬間もう顔がにやけちゃって、内歯1本しかないし、たまらんです。飛ぶ様子もないので、こっちに向かってくるのを待っていた。 こちらに向かってくる姿は大歯に見える。これはついにやったのか。未だゲットしたことのない大歯かもしれない姿に興奮は最高潮を迎え、彼を拾い上げた。
”ん〜微妙だ。中歯とも大歯ともとれる。”
4頭目のオオクワはオス(♂56.8mm)、これで1♂3♀。過去最高タイ。数採りをしに来たわけではないが、ここまでくれば何頭くるのか、楽しみになってきた。 まだまだ、気温も湿度も高い。期待が膨らむが、既に普通種の飛来はなくなった。
椅子に座りながら夜空を見上げる。これは違う、これも違うと甲虫が飛来してくるのを待つ。慣れてくれば、かなり遠くでもそれが甲虫かそうではないかは分かる。達人は遠くでもオオクワかわかるそうだ。と落ちてきたその甲虫は……
続く
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