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2010/10/17(日)
簡単に
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この土日は嫁さんの親や親戚の方が新居に遊びに来てくれました。 そんなんで、ここのところはクワ作業ははかどってませんね。
で、庭に畑を作ることになってましたので、開墾をするために虫のクワじゃなくて農業用の鍬を買ってきました。 大型のスコップは以前ヒラタ採集に使ってたものがありましたので、これで土を掘り起こしていったのですが、これがかなりの重労働、予想以上に石が多くて作業は難航。親戚の方もいっしょに男手は多かったのですが、休憩しながら、数時間程度を2日間で1/4ぐらいは進みました。 作業は深さ50cmぐらいまで掘り下げて土を掘り返し、それを篩いにかけて石と土を分けていきます。その土をどのう袋に入れていく単純な作業でしたが、土いじりは結構熱が入りましたよ。おかげで背筋に疲労感がどんよりとなっています。
家庭菜園の本を見ていましたら、栄養素の項目が出てきました。3大栄養素を中心に必要な17種類の栄養素。中々奥が深くて、菌糸ビンを自作する際に勉強した必須アミノ酸の事が頭をよぎります。 様々なことが書かれていましたが、こんな事を考えて植物を育てた事はありません。実際にはやってみて、経験しないと良く分からないですな。
これはクワガタのブリードも一緒ですね。人に聞いて、それで分かったようになってしまうほど面白い事はありません。やはり体験しないと実際にはその先にあるものが見えてきません。私が大型に熱中し始めたころ、まだ60mm台のオオクワが羽化させることができて喜んでいた頃ですが、KUAWTAで80mm講座をやっていまいて、食い入る様に見ていました。大型の核となる血統や餌、温度の情報が雑誌ぐらいしかなく、ネットの情報はまあ曖昧でした。情報が少ないので経験していない部分は雑誌見ても意味不明でしたから。なので、実験の繰り返しは失敗しまくりでしたよ。
でも、現状は情報も用品も、それに血統も確立しています。なので、初心者の方でも80mm到達はすぐですね。ブリードして2〜3年で目標をその先に持っていけますが、いい個体を簡単に手に入れてしまうと、元には戻れないでしょうね。特に経験が少ないうちに無料でいい個体を手に入れてしまうと、なんと言いましょうかありがたみがないのか、飽きてしまいます。ちょっとキツイ書き方になりますが、簡単に手に入れてしまうものほど、喜びがその時だけになってしまっているように感じます。別にいい個体、いい血統背景のものばかりを揃えるのが悪いとは思わないです。目標をその先に持っていけば、十分に楽しめます。それだけの個体を揃えるのには普通は金額的にも相当かかりますし、自分でブリードしてきたとしても、それ相当の時間がかかります。 このオオクワブリード、サイクルは2年毎と結果がでるのに時間がかかります。ブリードの一番の醍醐味は血統作りといっても過言ではないと思っています。なので、あまりにも簡単に手に入れて結果がでて辞めてしまうのが、残念だなと感じますな。
さてさて、今年は自己採集したワイルドのオオクワから幼虫を70ぐらい飼育しています。血統は11血統もいますが、それでも絞ったつもりです。実際には幼虫採集した個体も入れると、まだ居るんですが狙った産卵時期で産ませたのはこのくらいです。 昨シーズンF1で80mmが羽化した、香川産の種親であるワイルド♂を同木で採れた昨年とは違う♀と掛け合わせたんですが、ようやく1本目で25gがでてきました。ばらつき大きいですが、このオスからの血統は比較的大きいですね。 そのほかにも、山梨産で2令で採集したワイルドが♀49.4mmと大型で羽化したんですが、これを終令で採集してすぐ羽化して♂68.2mmと山採れでは大型のオスと掛け合わせました。この血統は最大で23gほどですが、まだ伸びそうです。 自己採集からの大型血統の確立はまだまだ先は長そうですが、果たして産地で大きくなるのか、個体差で良血統が出てくるのか、答えはまだまだわかりませんね。
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