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2010/11/18(木)
福島冬季採集2日目
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さて採集記続きです。 2日目 早朝6時くらいに外で鐘のような音が鳴り、それで目覚めた!9時間ぐらい寝れたので十分な休息は取れたが体は重い。朝食食べて8時前に宿を出た。
さて、一発目は夏にお世話になっているポイントへ、小さなブナ林があり入ってみると大小の木が並んでいるがいまいちパッとしない。 2ポイント目も、夏に実績があるポイントへ。見渡す限りこれはと思える木は見当たらない。細い木々が重なり合っているところもあり、どうも入る気にもならない。 3ポイント目、ここは毎年お世話になっているポイント、やはりブナやミズナラなど広葉樹が沢山あり太い木も並び、ここが一番雰囲気がある。かなり奥まで林道を車で走り途中立ち枯れや部分枯れをチェックするも、朽ち方がいまいちで、クワガタの姿が見えない。 午前中はほとんど車の移動で終わってしまったが、夏場はどこからオオクワが来ているんだろうか?パッと見た感じは産卵場所に適してはいないようなので、餌場か通り道なんだろう。こうなると産卵場所を見つけたい。そう、意地でも見つけるしかないのだ!
4ポイント目は灯火で実績はないのだが、太いブナの原生林がある場所で、二山越える必要があるため移動に1時間もかかってやっとついたとき、ある事に気がついた。標高が少し高いのである。GPSで標高を計測すると970m、この高さでオオクワは採ったことはない。ここには太いブナの立ち枯れが沢山あり、気になる部分をチェックするもコクワのみに終わってしまった。
マスコさん、時間的にあと1ポイントだね。 帰りながら通り道の気になる木をチェックするか、明日の仕事は考えない事にするかどっちにする?
金曜の晩から運転と採集で疲労が溜まり、採れていない事もあり弱気になってくる。 私の答えは決まっていたのだが、マスコさんも同じく後者を選んだ。やっぱり採集好きやね。 これが運命の分かれ道になろうとは……。
5ポイント目は灯火で実績のあるポイントの近くに林道があると記憶していた場所に行ってみた。そして、そこには二人の中で最高と想定していた状況が現実として現れたのです。
高さは20mはあっただろうか、そのブナの立ち枯れは自然現象で半分に折れ、上半分は倒木になっていた。しかも、折れたのは最近のようだ! こうなれば、気になっていた上部にも出が届く。早速お互いに気になる部分に手をつけていくと、玉虫の食痕の奥に、それはいきなり現れた。マスコさんを呼んで、それを見せる!心臓バクバクで、その個体を手に取り頭幅を計りより間違いの無いことを確認する。
”オオクワだね〜”
それはオオクワの2令幼虫でした。産卵痕らしきものを確認して、どのような場所に産卵して、食痕がどのように伸びて行っているのか!これを追うときは相当楽しい。その後3頭の2令オオクワを割り出したところで状況が把握できたので、マスコさんと交代!小道具を使いながらコツコツ進めて行くのだが、空が暗くなってきた。時間的にはもう帰らないとキツイのだが、しょうがない。 2令、初令と交代しながら追加していくが、なにせチマチマしていて時間がかかる。途中から小道具をやめて斧にしたのが失敗だった。やはりあせると初2令は潰してしまう。数頭潰してしまった(汗) 結局オオクワの2令が6頭、初令が3頭出たところで、焦りと暗さで失敗が増えてきたので、次回のお楽しみにすることにした。
帰りは疲れも吹っ飛び、帰宅は翌日となってしまったが、これもいい思い出になりました。 オオクワの神様は、またしても最後に感動を与えてくれました。いや〜、時間気にしないで最後まであきらめなかったのが、今回の成果につながったと思います。
マスコさん2日間お疲れ様でした。
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