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2010/03/02(火)
優先度
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平日でしたが午前中から金融機関に行きまして土地の決済をしてきました。 名前を書くとき妙に手が震える自分がいましたが、なんとか無事に終わりました。これからしばらくは家賃とローンのが二重にきますのでキツイですな。
さて、そろそろ来シーズンが始まりますね。 種親は揃えてありますが、組み合わせを決めていませんので、じっくり考えていました。 この日記に何度も書いているので、いつも読んでいただいている方はご存知の事ばかりですが、今シーズンから大型血統を始める方からもメールをちょこちょこいただきますので、大型を目指すにあたっての優先度を考えてみたいと思います。 これは私の考えですので、間違っていることもあると思いますが、その点はご勘弁ください。
個体には正常に羽化できる最大サイズがあります。これは何mmなのか調べようがありませんが、あることは間違いありません。 この最大サイズのポテンシャルには個体差と血統が大きく関わってきます。 ポテンシャルが低い幼虫をいくら重くしようが、大きな成虫として完品で羽化しません。この部分は当たり前のようで、一番難しい部分かもしれません。 では最大サイズのポテンシャルが高い個体はどうやって探すのか?これが大型血統の一番の醍醐味かもしれませんね。 これにはまず血統がありますが、初めは情報を集めてできる限り血統背景のよい種親を用意するのが良いでしょう。幼虫を採って、その血統の傾向をみて2年後に次世代の組み合わせを考えていくのですが、これは同産地で沢山のラインを用意できたほうが、より良い結果を生みやすくなります。このラインは完全なアウトラインでも異母兄弟でも良いでしょう。インラインを用意するのは簡単ですし、それだけではどこかで壁が現れます。 次に個体差ですが、これは種親メスから得られた幼虫をできるだけ多く飼育することです。 ラインを複数用意して、できるだけ多くの幼虫を飼育するのは、人それぞれの環境がありますが、私の感覚ですと300頭ぐらいが管理できる限界に近いでしょう。これを何年も繰り返してきた結果が今私のところの久留米血統になっています。書くのは簡単ですが、これを実行するのはかなり大変なことでしょう。私の場合種親の選別をするために大量の個体を飼育しているような気もしますな(汗) この部分が大型個体を羽化させる上で優先度を一番高くする部分だと考えています。 続きは次回に……。
さてさて、大型血統もいいのですが我が家にはワイルド個体もボチボチいますので、こちらも相当数ブリードしています。種親のメスは30mm台前半なんてのも多くいまして、相手のオスもわからず本当やってみなければわからない血統です。 当然ながら結果はそう易々とついてきませんが、この中にも血統差があります。大型血統飼育した経験から分かる部分も少しはありますが、一世代目でその傾向が見られることは皆無に近く、大型血統を探すには上に書いたように複数のラインを用意していく必要がでてきます。ゼロから血統を作り上げていくのは、途方もなく大変なことが自分で実行してみて初めて分かりましたよ。ブリードできる数も制限がありますが、複数のラインを用意するために採集に行って採ってくるのも相当難しい部分があります。なんでこんな手間がかかることに手を出してしまったのか自分でも疑問になるときがありますが、数年後にはその片鱗を見せる血統を選別したいものですな。
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