メルリンカートの気まぐれ日記
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2010/04/29(木) 蛹撮影
今日からGWですが、私は明日仕事う〜んテンションあがらんね。
次女が熱を出して39.8℃とかなり苦しそうです。寒暖差で体力低下していたんでしょうかね。

さて、少しずつですが蛹化する個体もでてきまして、先日購入した18-50mm F2.8 EX DC MACROで撮影してみました。マクロとうたっているだけあって、かなり寄れます。明るいズームレンズなので使い勝手はすごぶるいいですね。画像はトリミングして、さらに縮小していますが、実画像は相当シャープに撮れます(^^)

この個体は久留米10番血統の33.9gですが、ビン外から見た感じですと長さは72〜3mmほど、うまく羽化してくれれば82〜3mmほどになるかもしれません。このぐらいのサイズから羽化が難しくなりますが、今年はこれ以上の体重の個体が相当いますので、1頭ぐらいは化け物が出てきてくれないかなあ。

2010/04/26(月) 10年用種親画像も撮りました。
そろそろGWも近くなってきましたね。
GWは夏のため(^^)、私は家族サービスに専念する予定です。昨年は1週間の休みをまるまる灯火採集に使ってしまいましたからね。今年は、そんなには行かないつもり……です。

非常に残念なことにアクティオンゾウカブト♂が羽化できず★に。足だけ脱皮した状態で、そのまま動かなくなっていました。オオクワでも同じ事がありますが、原因は???です。残り1頭オスが前蛹ですが、どうなることやら。3年の飼育があぁぁ。

さて、種親表は沢山のアクセスがあったようでちょっと嬉しいですね。
09シーズンの種親はオスに加えてメスも超大型個体が揃えることができました。その結果ペアリングが思い通りに行かなかったですが……苦労しましたが羽化結果はもう直ぐでますね。

この種親表でもうお気づきかと思いますが、実はインラインを一つもやっていません。別にインラインが問題があるわけではありません。様々な要因を取り入れて、昨シーズンはアウトラインのみにしたのです。
アウトラインをしていると言っても、実際にはクロスブリードになっています。累代が進んできている以上久留米は内婚弱勢が出る感は否めません。

大型を狙う上で、種親の組み合わせがどれほど重要かは、数を多くやればやるほど身にしみてわかります。特に自身で良血統を作った方ならなおさらでしょう。
狙い通りに中々ならないのがこの組合せなんですが、それでも血統背景をそろえていくと、ハズレが出にくくなります。
ただインラインは超大型を目指す上で必要になると思っていまして、シワやディンプルが多くなる場合や、大型個体の羽化不全が増えることもあります。マイナス面はありますが、とんでもないのが出てくるのは事実であり、完品羽化まではもっていけていませんが、最大であっただろうサイズは我が家ではインラインからでています。

例えば、熱帯魚のディスカスの世界では内婚弱勢の問題を乗り越えて新たな品種が生まれているそうです。ただ、オオクワの大型の場合はディスカスの表現型とは違い、あくまでも長さを基準にしています。長さの遺伝法則はメンデルの法則のようにはなりませんから、優性遺伝などは実証するのは不可能でしょう。遺伝子が表現型として発現していないが、潜在的に保持しているキャリアなどの問題もありますし、ホモやヘテロでの遺伝子表現違い、伴性遺伝などこちらは知識を得ても調べようがないのが現実です。それでも、後天的な要因の飼育経過を見ていくと、気がつくものがあるというのはブリードの面白いところですね。


さてさて、今シーズン10年用の種親オスだけですが、写真だけ撮りましたのでこちらもアップしました。
頭幅のある個体を種親にして次世代は迫力を出したいです。で、下の2個体は結構美肌です。サイズだけで選定しますと、もっと大きな個体がいたんですがね。
84.2mmと82.7mmは兄弟ですが、これだけ感じが異なるのは種親がギネス血統と、頭幅の出る血統をあわせたアウトラインだからでしょう。

http://www.geocities.jp/merlinkart/2010taneoya.htm

2010/04/24(土) 種親表完成
久しぶりにマツノインセクトに行ってきました。
この時期は特に買うものはないんですがね。ほとんど話をしに行っただけですが、菌糸ビンの予約もしてきました。
ここのところ景気の影響もあってクワ業界あまり良くないですからね。それに同じ趣味を長く継続するのは難しいですから。
周囲を見渡すと、事情もあると思いますが、残念ながらやめてしまった方が多いです。そんな話をしていました。
でも、ここ最近非常にお世話になった友人が復活してきて、また楽しくなってきました。
私もオオクワの大型血統オンリーだったら……、やめてたかも。採集に行ってから世界観が本当広がりましたからね。友人と共に旅に出掛けて喜びを分かち合う。これが、今一番楽しいかも。


さて、ようやく今春羽化個体の種親表が完成しました。遅すぎですな(^^;
今回追加したのは、オスの画像と羽化不全が少なく兄弟がほとんど80mmオーバーとなった82.4mmの秘密。それにメスの頭幅、胸幅のデータを追加しています。この秘密の部分を隠したいために更新を遅らせていました。と言うのは嘘です(汗)冗談です。
こうやって、改めて種親のことを考えていると、大型ひとつでも奥が深いですね。結果だけで判断するだけでなく、傾向や経過を見ていくのって、本当に大切ですね。改めて深く感じました。


http://www.geocities.jp/merlinkart/2009taneoya.htm


明日は長女の参観日です。今回は朝早いようで、6時台に全員で出発しなければなりません。採集の時は4時に勝手に起きるのですが、それ以外は……。多分無理でしょう(笑)

2010/04/21(水) ビン交換の考え方
長女も学校に慣れてきて、新しい友達もできたようで安心しましたよ。
新しい生活習慣に私も慣れてきまして、朝は30分早起きして、その時間は3歳の次女と朝食など面倒を見る時間になりました。決してビン交換はやっていませんよ(笑)
先日のこと、学校に持っていく道具類の名前シール貼りをやったんですが、ちょうどクワガタ標本に使用しているピンセットを持ってきたら、そのまま私の仕事になりました(^^;おはじきは面倒ですな。

さて、クワシーズンもはじまって、新成虫の予約やら飼育の質問などがきました。
このホームページをご覧になって頂いて、長い方も増えてきまして、それもあってか質問の内容が濃いときがあります。まあ、回答に困ります(^o^)
で、今回はビン交換のタイミングについて書いてみたいと思います。これは、私の考えであって、特に大型血統のときに有効と思われる方法ですので、あくまでも参考程度にしてください。

1本目のビン交換は60日後、90日後など日付を決めている方がいるとは思うのですが、私はどうも決めてしまうのが気に入らなくて、そのようにしていません。
幼虫の成長具合は、菌糸ビンの状態、粒子、詰め具合、水分量、添加剤、それに温度や湿度、血統に個体差など複数の要素が絡んでくるため、どのタイミングが一番良いのかは比較は困難です。
例えばよく使用しているオアシスのPP850cc1本でどのぐらいの体重の幼虫が出てくるのかをと言いますと、国産オオクワで30gを越えてきます。そのぐらい成長できる要素を菌糸ビンは持っているのですが、これを全ての個体で使い果たすことは難しいです。
大型血統の幼虫は終令になってから、居食い部屋をよく作ります。こうなればしめたもので、居食いの部屋は徐々に拡大していきます。多いものだとボトルの2/3ぐらいが食痕になります。この状態になると、菌糸の加水分解が進んでも、幼虫がいる環境には悪影響が及びにくくなります。大型になる幼虫は菌糸ビン内の培地を何回も繰り返して食します。つまり自分の糞でつくった部屋はバクテリアなどの効果もあるのか、まだ食していない菌糸が蔓延った部分より安定した環境になります。
この環境になったら、交換するのはまだ早いと思います。永遠にその環境が維持されるわけではありませんが、100日経過してもまだ安定しています。


このような状態になると、1本目から幼虫が大型化し、ビン交換のタイミングがシビアではなくなります。


そうです。ブリーダー側でビン交換のタイミングを支配できるのですから、2本目への交換時期をある程度おおまかに決めてじっくり行えます。
これはうまくいったときの例ですが、すべてがこうはなりません。ある程度は早くから暴れ始めますし、特に温度管理がうまくできていないと、3ヶ月してもほとんどが20g前後にしかならなこともあります。
それに種親が1本目から30gを超えてくるような血統背景を持ち合わせていないと、こうは中々なりません。
早期暴れ派と、居食い派、これを考慮した菌糸ビンの準備と飼育環境、観察力ができてくれば幼虫体重のアベレージがあがります。
一頭の大型個体に注目しがちですが、その一頭を出すためには、より多くの個体を管理して血統を選別して行く必要がありますからね。
冒頭にも書きましたが、これは私の考えですので、2年目以降のブリーダーさんに参考になれば嬉しいですな。

2010/04/18(日) ぽかぽか陽気に誘われて
採集オフシーズンになると、空いた時間どうしていいか度惑いますね(笑)
土曜はマイホームの打ち合わせがありまして、建具やバス、トイレなど仕様と色などを打ち合わせ。これが本当種類が多すぎちゃって、選べって言われても選択肢多すぎです。でも楽しいですね。

で、今日は午後から久しぶりに浜名湖をロードバイクでポタリング。風が強かったのですが、ぽかぽか陽気にかなりの自転車とすれ違いました。
私が好きな場所が三ヶ日町の大崎、東名高速道路を降りて南に行ったところなんですが、南側に浜名湖を一望できます。かなり広さがありまして、開放感抜群の場所です。
ここで休憩しながら、潮干狩りしている様子を見ていると、80代ぐらいの男性老人が話しかけてきました。浜名湖を1周していますと話をしたら盛り上がってしまい。話は老人の昔話に発展し、最後にはここに別荘を建てればいいよと。隠居するときまでに、お金貯めときましょうかね。
この場所から少し行った場所にもう一箇所いい景色の場所があります。浜名湖の北西に猪鼻湖があるんですが、ここと浜名湖をつなぐ部分にかかる瀬戸橋。ここから眺める景色がなかなかいいものです。写真はこの場所です。
かなり寄り道してきましたが、3時間で70kmほど走りまして、久しぶりの長距離は程よい疲れで、気持ちよく寝れそうです。

さて、クワ部屋では久留米の幼虫にシワがでてきました。まだ、一部ですがいよいよ蛹化ラッシュが始まります。75mmの蛹が見たいですね(^^)

2010/04/15(木) 継続するために
帰宅したら今日主役の次女が寝てる……、無理やり起こすと機嫌が悪い悪い。でもケーキを見せたら泣き止みました。
3本のろうそくを立てて、誕生日を祝いましたが子供が2人になってもうこんなに時間が経ったんだなと実感。子育ては2倍大変になると生まれた当初は思っていましたが、姉妹で仲良く遊んでいるのでかえって楽になった部分も多いですね。まっ私は週末いないときが多いですが(爆)

さて、クワ新シーズンも始まってペアリング中や完了した方が多いのではないのでしょうか。クワガタ業界も定着していますが、新規で始める方が減ったように思いますね。それにプラスして残念なことに辞めてしまう方もいますからね。

せっかく始めた趣味なので、少しでも継続する方法として、今年の種親の経歴でも……。
早速ですが私のブリード経験の中では、血統を作り上げていくのが一番難しく、この部分が醍醐味だと感じます。
生意気な事を書いてしまうかもしれませんが、作り上げられた血統で、特に大型のオスを使用した場合、複数のメスと交尾させて採卵させれば、組み合わせの当たり、個体差も加わって大型個体が複数出てくることもあるでしょう。

でも、ここからが本当の勝負ですね。それだけの優良血統に巡りあえたのですから、さらに上を狙えます。ここで種親の選択の幅が広がり、それを絞り選別していくことで、ほんの一握りのいい個体がでてきます。


具体的に自分の種親で見てみると、今シーズンの種親である84.2mmがそうですが、このサイズで頭幅は29.5mm、それにプラスしてアゴも太いのですが、羽根にシワが多く、内歯はより上を向いています。

http://www.geocities.jp/merlinkart/84mmUP.htm

この個体を見ていると、その個体の限界を感じます。あきらかにワイルドとは違った存在です。
今まで久留米でここまで長さと太さを兼ね備えた個体は出てこなかったのですが、これも種親の選別と、複数の良血統が合わさった結果だと思っています。
この個体の2世代前の種親オスは普通の形状の81.1mmでした。際立った形ではありませんでしたが、わりと美肌だったのが特徴でしょうか。それをアウトラインで頭幅のあるメスを掛け合わせたのです。

http://www.geocities.jp/merlinkart/2006taneoya.htm

これで出てきたのが82.4mmでアゴが短く太い、頭幅29.0mmもある個体でした。眼上突起からオシリまでの長さは83.5mmあった個体とほぼ同じであり、アゴで1mmほど損している?個体でしたが、この個体には大変魅力を感じたものです。

http://www.geocities.jp/merlinkart/2008taneoya.htm

このオスに掛け合わせたメスは、ギネスになった83.3mmの兄弟で2年1化となった兄弟最大体長の54.6mmです。太さがでるオスに、長さが出るメスの掛け合わせた結果、最大となったのが今回紹介した84.2mmです。


結果だけ書くと簡単なんですが、ここまで来るのにかかった時間とコストは膨大です。飼育したオオクワは軽く4桁を超えていますからね。
1個体に絞るとこうなりますが、実際には様々な組み合わせの経過や結果をみて種親を選別していって現在になっています。結果がでるのが何世代もかかりますので、特に最初の種親の選択だけは妥協せず、自己満足の結果がでれば次世代へとつながりますからね。

2010/04/12(月) 今シーズンのラストは
土曜は山梨へK氏とマスコさんの3人で採集へと行って来ましたが、数年ぶりに入ったポイントは、大半採集者が入っていました(笑)さすがオオクワの聖地です。小さな林をコツコツ回った方が良かったかな。
日暮れ近くまで歩いたんですが、オオクワには出会えませんでした。
ラストで採れれば良かったんですが、これがオオクワ採集です。採れないと余計に行きたくなります。
今シーズンを振り返ってみると、前半は山梨県で既知のポイントや材を確認してきたことも会って、オオクワに出会える回数は多かったです。中盤から様々な県へといったものですから、オオクワに出会える前に朽木がなく勝負すらさせてもらえない状況が多かったですね。ただ、これは来シーズンに繋がると思います。多分……
様々な場所へ行ってみると、ポイントを絞るのが一番時間がかかりますね。いい雑木林が見つかればオオクワとの知恵比べです。この部分は山梨の経験が大きく生きますな。適当に材を狙っても、コクワのオンパレードですな。
これを生かして来シーズンは探索したところのご当地グルメも狙って行きたいと思います(爆)
冗談はさておき、今シーズンもクワ友さんたちには大変お世話になりました。次は樹液、6月までお預けです。その後、灯火採集となりますが、その前にブリードに専念しなければなりませんね。

さて、ブリードルームは久留米のペアリングが一部終わりました。ゆとりのあるペアリングセットは餌場と隠れ場を確保したおかげで、餌皿をひっくり返されることもなく、隠れ場に仲良く寝ていました。下側がマットということもあるとは思いますが、何で仰向けで寝るんでしょうかね。爪が引っかかるほうが安心するんでしょうか。
幼虫軍団は一部蛹室を形成している個体も出てきました。過去2頭出た久留米の84mmは一昨年の84.1mmが35.9g、昨年の84.2mmが34.2gと体重だけで予想がつきにくいです。種親にあたる一昨年は洗濯機の故障も影響したのか、大型オスの羽化不全が連発してしまいました。今春はそれはなさそうですから、モンスターが羽化してくるかもと妄想中です。

2010/04/09(金) ペアリング第一弾!
新生活も始まって、嫁が長女を集合場所まで朝送りに行くので、次女と私は留守番です。で、出発時間が6時台と早いんですよ。私はいつも7時に起きているので、これでリズムが崩れてしまい眠い。駄目ですね、朝は融通が利きません。しかし目覚めて数分で次女に桃太郎を読まされましたが、きついわ(笑)

ペアリングも自己採集血統郡のオオクワは第一弾が終わりました。超大型個体軍団はまだペアリングの真っ最中です。今年はこの自己採集もののペアリングを厳選しましたが、それでも多くなってきてしまい十数血統を少しづつ幼虫採って楽しみます。久留米より血統数は多いです。写真のメスは昨年11月にマスコさんと初めて採集に行った際に、ゲットしたピッカピカの新成虫のオオクワ♀です。幸い同産地のオスが幼虫で一昨年採れていますので、ペアリングタイミングはバッチリ!サイズはわずか36mmしかありませんが、ペアリングが終了して2日で16gのゼリー完食していました。このようなメスからでもオス77mmメス50mmなんてのが出てくるかもしれません。サイズを狙う場合は大型血統と同様に、産卵セットのタイミングから温度環境を整えてあげる必要はあります。
といっても、サイズはそんなに期待していなくて、次世代のオスがどんな形なのかが一番気になります。ディンプルの無い、綺麗な個体がでてくると魅せられますね。
この日記を見ていただいている方は大型血統が好きな方が多いと思いますので、ぜひこのワイルドからの魅力を味わっていただきたい。幼虫余るかなあ(^^)

さて、今シーズンの冬季採集も明日で終わりにします。本当は先週で終わりにしようと思ったのですが、クワ友さんたちからの誘惑に勝てませんでした(笑)最後はぜひとも採りたいですね。それ以上に楽しんで来たいと思います。

2010/04/07(水) セミ化と蛹化
今日は午前中仕事を休んで、長女の入学式に行ってきました。
新たな旅立ちで不安なのが、引越しのため友人がいないこと、まだ1年生ですからすぐに仲良しになるでしょう。

新居の方はいよいよ工事に取り掛かります。整地してから地鎮祭になるようですが、自分の土地に手が入るのはワクワクしますね。完成はまだまだ先ですが、気がかりなのはクワガタの引越しです。ちょうど2本目のビン交換前に、完成してもらうよう工事時期をあわせてもらうよう打ち合わせをしてきましたが、事が大きいだけに計画通りになるのか!
窓無しの専用クワ部屋は完成したら公開ですな。そう言えば先日昆虫フィールドのW編集長と食事をしましたが、その際この話をしていたので、また取材に来てもらおうかな。今年はいい個体が羽化してくるはずだし(笑)

さて、クワ部屋はいよいよ暴れ個体も少しずつ増えてきました。これをマイナス要素と捕らえてはいませんが、蛹室を作る場所探しのために移動しているわけですから、ある程度は仕方ないです。
今春羽化個体は35gオーバーが結構な数いますが、その中でも久留米38.8g、39.6gこの両個体には期待しています。数ヶ月前にビン交換してからまだ一度もビンに触れていません。ただ暴れの見逃しはないように、よく見える位置に置いています。
今年は冬の温度帯を少し高めに設定しました。これにより幼虫体重の伸びは期待できますが、代わりに菌糸の加水分解が早くなります。今の久留米なら、体重を体長にもっていけるだけのポテンシャルがあると信じています。ただ、このことによりもうひとつ違う利点がありました。これを書くと詳しい方なら温度設定分かってしまうので内緒です(笑)
で、この温度管理ですがタイミングも重要です。タイミングはビン交換の時期ともリンクしてくるので、一概にこのタイミングというのはないですが、だいぶ失敗は少なくなりました。ただ、温度設定が高くなるとセミ化のリスクがあがります。
基本的に大型血統だからとか大型幼虫だからといって蛹化しにくい事はありません。国産オオクワですので、生態は変わりません。ただ小さい個体のほうが、温度変化には敏感ではあります。前蛹や蛹化後☆になってしまう個体もいますが、大型血統でもほぼセミ化はありません。個体差はありますので、温度ショックがかからない個体もいますが、特定の血統だけ全体的に蛹化しないとか蛹化が遅くなる場合は……?私にも分かりません。
我が家ですとワイルドでもF1でも久留米でも、ほぼ同じように人間側でコントロールできます。

2010/04/05(月) 野獣が!!!
疲れ果てました休日も終わりまして、まったりしたい気分です。
オオクワはペアリングも始めましたので、事故が無いかドキドキします。ペアリングを覗く際には、ペンライトの先に赤い下敷きを貼り付けたものを作りまして、赤光線で観察しています。臆病な性格なんで、これでもじっと見ていると気がつかれてしまうことが多いですが、パッと見る場合は十分です。他にもビデオカメラのナイトショットは使えます!!

金曜に送別会がありまして、早めに切り上げてきましたがそれでも23時過ぎに帰宅、そのまま布団に入って4時起床!シャワーを浴びて歯を磨き、そのままフジクワさんと採集へ。今回はさすがに前日のお酒が残っているので、行きは運転してもらいました。

さて前回某所で採れたことから、その林の続きを確認して、近辺を探索しに行こうとなりました。
先日オオクワが採れた木はそのまま来年の楽しみにして、周囲を入念に確認していきます。予想していたより、この林は広く確認に二人で5時間もかかってしまいました。相当いい木が何本もありましたが、コクワが多くオオクワにはなかなか出会えません。ここはオオクワが薄いのか、確認の仕方を変えた方がいいのか、そもそも下手なのか(笑)わかりませんが、相当いいポイントであったことが確認できたことが収穫です。
あっという間に午後になりまして、雰囲気のありそうな林をひたすら探し、歩きを続けます。前日のお酒は完全に抜けて採集バリバリモードに突入している時であった。フジクワさんが……

”なにか白いでっかいのがいた!”

よくみると、かなり丸々としたニホンザルがいて、他は親子だろうか。ニホンザルってこんなに大きかったかなと思うほどのサイズだったのだが、逃げていったのでそのまま歩き続きるとかなり獣臭がしている。どうやら縄張りにはいってしまったようだ。餌場のようで、まずいなあと思いながら歩いていくと、ボサが多すぎて進めなくなってしまった。雰囲気もあまりよくないので引き返したときであった。ガサガサ!!

なんとあのでかいボスザル?が後をつけてきたようだ。この1匹が山から降りてきて威嚇してきたのだ!その距離5mぐらいだろうか。緊張が二人を襲い、雄たけびをあげて睨みあう。10秒ぐらいで去っていったのだがその後が大変なことになった。フジクワさんが持っていた石を猿に投げつけたあと、去った猿がまた襲ってきたのだ!
やばい完全に襲われる。距離は先ほどより近く3mあるかどうか、次の瞬間もう目の前にきてもおかしくない。

ここからの睨み合いが長かった、相当緊張していたのか私には数分は睨みあっていたように思える。しばらくして去っていったのだが、今回のはかなりやばかった。
なんでそうなったか考えてみると、まず縄張りに入ってしまった。それで引き返したことが悪かったのだが、その後2回共フジクワさんの方に猿は向かっていったのだが、目を合わせたと……。私は何かの番組でゴリラが目を合わせると襲ってくることを特集していたので、猿も同じだろうと目は合わせないようにしていた。今となっては笑い話になるが、その時は凄い緊張感でしたよ。確実に分かったことは


猿はフジクワさんが嫌いだ(爆笑)


その後も恐怖心と戦いながら、隣の山に入り10時間ほど探索を続けましたがオオクワには巡り会えませんでした。今回だけは単独でなくて本当に良かった。採集中、熊の足跡も見かけることもありますので、今度出会うのは熊かもしれません。命の保証は本当にないんだと強く感じましたね。
既知のポイントで採るのも大変なオオクワガタは、探索しながらだと本当中々出会えません。今シーズンは山梨県以外に遠征している事が多くなり採集確立はグッと下がっていますが、いずれいい結果になってくれればいいですね。

さてさて、採集翌日は長女と約束していた浜名湖へ潮干狩りとワカメ狩りに出かけました。知り合いの方に船で連れてってもらいましたが、アサリは程々、ワカメはみかん箱1ケースぐらいゲットできました。アサリはこの時期身が大きくて美味しいですね。もうすぐ産卵シーズンのようです。ワカメも今の時期ぐらいしか採れませんが、新鮮な生めかぶをさっとお湯に入れて、刻むとあの独特な粘りがでてきます。これにダシ醤油をかけて、ビールと一緒にめちゃくちゃ最高でしたよ。この後の昼寝はさらに気持ちよかったですね。小学校に上がる前に長女はいい思い出ができたようで、非常に喜んでました。

2010/04/01(木) 自己採集郡
ここのところ雨続きですが、今日は温かな風が妙に蒸し暑く感じました。今春は寒暖差が大きいですね。

昨日は久しぶりに昆虫フィールドで鍬道を連載している藤見先生から電話がありました。漫画家の世界は大変なようです。忙しくなると本当缶詰状態になるようですね。私はオオクワの情報以外は疎いですからクワ業界の広い知識を教えてもらえると非常に刺激になりますな。途中でだいぶ脱線しましたが、気がつけば2時間経過していました(笑)

さて、早い方だともう産卵セットの準備されているようですね。いや〜気合入ってるなあ。
ブリードも長くなってくると待ち遠しさは無くなってきまして、もうこの時期がきたか……という感じがします。
それと同時に羽化シーズンを迎えるわけですが、今回は大型血統と同様に期待している自己採集個体群について!
オオクワブームも一段落しまして、様々な血統が出来上がってきていますが、7〜8年前はまだ極太ブームもなく産地での個体差に拘る方か多かったように感じます。
このころ同時に外産オオクワをブリードする方も急増しまして、アンテ、グランディス、クルビデンス、台湾、それにホーペなど様々なオオクワの飼育が盛んでした。私もアンテとホーペは齧りましたが、アンテはその独特の成長具合があり面白かったですね。ホーペは国産オオクワと似ている部分がかなり多く感じましたが、生態系が違うのか特に温度ショックが無くても秋頃早期羽化する個体が多くでましたね。
それから少しすると極太ブームがきまして、血統が氾濫してきました。私も興味本位で飼育しまして、久留米や産地物のオオクワとは生態のや形状に違いがあることを肌に感じましたね。
その頃大型血統飼育と同じぐらいにはまっていたオオクワ採集、2年丸坊主を喰らいようやくゲットできた感動もありますし、その美肌と形状にもの凄く惹かれるものがありました。
私の場合はとにかく大型のオオクワが好きなものですから、ここから自然と自己採集オオクワガタで80mmへの道に引き込まれていくのでありました……。
実際にこれを目標にしてみると、まず大型血統はなかなか見つからないし、作れませんね。特にF2になるとその血統での限界を感じました。これはインラインブリードによるものですので、アウトラインにすれば話はまた別です。
ここからが難しい部分ですが、F1で大きくなる血統も少ないですが見つかりました。でも……、それをF2にしても、種親を超えるかというと、そう事は簡単ではないような感じです。それをアウトラインにしてみても同様な感じです。この部分は雌雄の組み合わせや個体差がありますし、結果が途中のものもありますので、あくまでも感じている部分です。サイズに関する遺伝的な部分はメンデルの法則のように単純ではないので、絶対ということは言い切れる部分ではありませんね。
それにアウトラインの個体を同産地に限定してしまうわけで、なかなか種親が採れないんですね。この部分は個人的に上手い下手で変わるでしょう(笑)
アウトラインが用意できても、結果は……なかなか思うようになりませんね。それでも、オスは70mm後半、メスは50mmオーバーが連発するときもあります。要は上を見すぎているんでしょう。まだ、これを目標にして数年程しか経過していませんから、まだまだ未知数な部分だらけです。
今回は自己採集オオクワの血統の部分だけについて書きましたが、大型血統を作るには、飼育方法も工夫しなければ、せっかくのポテンシャルが見過ごされますので難しいものです。

結局のところこの途中経過が楽しいし、こいつらの魅力はサイズ以外の部分も多くあります。それに、採集した木まで分かりますからね。


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