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2010/04/01(木)
自己採集郡
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ここのところ雨続きですが、今日は温かな風が妙に蒸し暑く感じました。今春は寒暖差が大きいですね。
昨日は久しぶりに昆虫フィールドで鍬道を連載している藤見先生から電話がありました。漫画家の世界は大変なようです。忙しくなると本当缶詰状態になるようですね。私はオオクワの情報以外は疎いですからクワ業界の広い知識を教えてもらえると非常に刺激になりますな。途中でだいぶ脱線しましたが、気がつけば2時間経過していました(笑)
さて、早い方だともう産卵セットの準備されているようですね。いや〜気合入ってるなあ。 ブリードも長くなってくると待ち遠しさは無くなってきまして、もうこの時期がきたか……という感じがします。 それと同時に羽化シーズンを迎えるわけですが、今回は大型血統と同様に期待している自己採集個体群について! オオクワブームも一段落しまして、様々な血統が出来上がってきていますが、7〜8年前はまだ極太ブームもなく産地での個体差に拘る方か多かったように感じます。 このころ同時に外産オオクワをブリードする方も急増しまして、アンテ、グランディス、クルビデンス、台湾、それにホーペなど様々なオオクワの飼育が盛んでした。私もアンテとホーペは齧りましたが、アンテはその独特の成長具合があり面白かったですね。ホーペは国産オオクワと似ている部分がかなり多く感じましたが、生態系が違うのか特に温度ショックが無くても秋頃早期羽化する個体が多くでましたね。 それから少しすると極太ブームがきまして、血統が氾濫してきました。私も興味本位で飼育しまして、久留米や産地物のオオクワとは生態のや形状に違いがあることを肌に感じましたね。 その頃大型血統飼育と同じぐらいにはまっていたオオクワ採集、2年丸坊主を喰らいようやくゲットできた感動もありますし、その美肌と形状にもの凄く惹かれるものがありました。 私の場合はとにかく大型のオオクワが好きなものですから、ここから自然と自己採集オオクワガタで80mmへの道に引き込まれていくのでありました……。 実際にこれを目標にしてみると、まず大型血統はなかなか見つからないし、作れませんね。特にF2になるとその血統での限界を感じました。これはインラインブリードによるものですので、アウトラインにすれば話はまた別です。 ここからが難しい部分ですが、F1で大きくなる血統も少ないですが見つかりました。でも……、それをF2にしても、種親を超えるかというと、そう事は簡単ではないような感じです。それをアウトラインにしてみても同様な感じです。この部分は雌雄の組み合わせや個体差がありますし、結果が途中のものもありますので、あくまでも感じている部分です。サイズに関する遺伝的な部分はメンデルの法則のように単純ではないので、絶対ということは言い切れる部分ではありませんね。 それにアウトラインの個体を同産地に限定してしまうわけで、なかなか種親が採れないんですね。この部分は個人的に上手い下手で変わるでしょう(笑) アウトラインが用意できても、結果は……なかなか思うようになりませんね。それでも、オスは70mm後半、メスは50mmオーバーが連発するときもあります。要は上を見すぎているんでしょう。まだ、これを目標にして数年程しか経過していませんから、まだまだ未知数な部分だらけです。 今回は自己採集オオクワの血統の部分だけについて書きましたが、大型血統を作るには、飼育方法も工夫しなければ、せっかくのポテンシャルが見過ごされますので難しいものです。
結局のところこの途中経過が楽しいし、こいつらの魅力はサイズ以外の部分も多くあります。それに、採集した木まで分かりますからね。
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