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2010/09/09(木)
種親選びこそ、次世代を楽しむための醍醐味
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遠征から戻ってようやく普通の生活パターンに体が戻ってきました。 子供が二人共夏風邪でダウンしていまして、38℃ぐらいの熱にやられていました。今流行っているみたいですね。私も、疲労がたまっている状態だとうつるかとヒヤヒヤしていましたが、全く何ともありません。気が付いていないだけか(笑)
さて、金曜にいよいよマイホームの引渡しです。まだ塀等の外構工事はこれかなんですけどね。で、再来週引越しですが、その関係もあってしばらく自宅ではネットには繋げない状態になると思います。時期的なものもあり夏はブリードの質問をよく受けます。 ブリードシーズンも2本目へのビン交換が始まったところかと思いますが、既に来シーズンに向けて種親を物色しているでしょう。この種親選びが結果に一番大きな影響を与えるといっても過言ではありませんので、同じ生体はいないわけですから、いいものを早く入手するのは当然ですかね。
しばらく回答もろくにできない事もありますので質問が多い種親選びについて、以前から書いていて重複する部分もありますが、書いてみたいと思います。あくまでも、私の実績と考えをあわせたものですので、違う考えの方もいると思いますが、参考になれば幸いです。
では早速、我が家でそのシーズンの最大サイズがでるのは、アウトラインです。アウトラインといっても、実際にはクロスラインであり、血縁関係が近いものもいますが、インライン、つまり兄弟同士の掛け合わせではないものから、最大サイズが出ています。 また、オスの大型個体から次世代のオスのサイズが大型になる傾向があります。
1つ目の要素であるアウトラインで考えていきますと、血統背景の優れたもの同士のアウトラインがやはりいい結果がでやすいです。この血統背景の優れたものという表現は抽象的なものですが、具体的な決まりはありませんので、あくまでも個人的な判断となります。 兄弟サイズの傾向であったり、体重からの還元率、あるいは成虫の形体や羽化不全の傾向など、様々な要素がありますが、今年超大型個体が連発した一つの要因となった体重からの還元率、この要素血統として開花させるのに、元をたどれば7年ほど掛かっているわけです。始めはちょっとした傾向に気が付いたことからの積み重ねでこうなっています。このような要素、インラインの方が良いような気がするのですが、実際にはそう事は簡単にはいきません。
2つ目のオスの大型個体からの次世代ですが、これは逆転はもちろんあるのですが、オスのサイズが次世代に結びつくことが多く、ギネス級をすぐに狙いたい場合はオスのサイズは重要です。
それでは逆転の発想をしてみます。 1つ目のアウトラインに対してインラインですが、これも重要です。インラインにすると、その血統の傾向が躊躇に次世代に現れることがあります。これはいい意味でも悪い意味でもです。いい傾向がでると、サイズアップ、太さアップなど、いいところが伸びてくることがあります。弊害として羽化不全が増えたり、ディンプルが多くなったり、サイズが伸びなくなったりします。この弊害さえなければ、インラインという一番手短な組み合わせで次世代が期待できるわけです。そうだとしたら、今頃サイズはグッと伸びていたのかもしれませんが、あまりに単純すぎて面白くないですね。 このような血統の絞込みは、相当な数を管理十分に飼育して傾向をみていくしかありません。サイズだけでなく、体重還元率や羽化不全になりにくいよう、お尻の厚みなど、様々な傾向を観察してきます。
まとめると、インラインで血統をより絞込み、良血統を作りアウトラインを行う。オスはできる限り大型個体で!
最後に自慢のような感じになってしまいますが、今年羽化した久留米血統はすでに大型血統として絞込みが十分にされています。久留米血統は全部大きくなるわけでなく、絞込みがされた久留米血統とは別物になります。 飼育環境を整え、温度管理とビン交換がある程度適切であれば、この血統はすでに80mmは通過点でしかありません。平均サイズが82mmを超えてきているわけですから、次世代86mmオーバーの報告を楽しみにしています。そのときは私も負けないよう87mmを羽化させますかな(笑)
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