メルリンカートの気まぐれ日記
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2011/01/27(木) 熊本遠征3日目 感動は最後にやってくる!
ここ最近勉強しているのが農業、別に就農するわけではないのですが凝り性なのでね。最初は園芸コーナーの雑誌を数冊買ったんですが、その中に必ず出てくるp.Hと肥料、p.Hは以前自作菌糸ビンを作るときに、うん万もするデジタルの測定器を購入して調べたことがあります。
それで成果がでたかは別として(笑)、加水分解の過程でのp.Hの違いは分かりました。
話がそれましたが、そんなキーワードが出てくれば気になってしょうがないんですね。なんで、p.H調整するのか!
それで今 ”土と微生物と肥料のはたらき” という本を購入してみました。この本は農業高校の土・肥料の教科書としてつくられ使用されていたそうで、素人の私には理解が難しい部分が多いですが、何となく肥料とp.Hの仕組みがわかります。まだ途中までしか読んでませんが、繰り返し読まないと理解ができないので、中々進みませんね。

このぐらい具体的な内容が菌糸ビンとオオクワの幼虫で解明されれば、もはや飼育はマニュアル通りが最善になったりして(笑)そりゃあ、夢がないな。


さて熊本遠征3日目です。

最終日泣いても笑っても最後。この日も朝5時半、携帯の目覚ましが一斉に鳴り響く。
疲労感がどっと出てきたが、それでも真っ暗なうちにホテルを出て、コンビニでカップラーメンを買う。また昨日と同じように体を温め、同じポイントへ!
今日は脚立があるので、別の部位を攻められるぞ!早速気になっていた材をチェックする、皆で交代しながらまずは産卵痕がないか確認。
無い……。

じゃあとチェックを始めるも10分もすると、絶望へと変わっていた。その後も少ないが高い部分をチェックするも何も手応えがないまま時間だけが過ぎた。

ここでK氏が……あそこのポイントまだ全部見てないな。

そうだね。自分たちが確認できた雑木林では、もうあそこしか残っていないよ。

たった3日間だが、この3日間3人で相当歩いてきた。さすがに何も手応えがないと体より精神的に応える。
そんなことを感じ取って頂けたのか採集の神様は最後にドラマを持ってくるのが好きなようだ。
その雑木林につくと、未確認のところはクヌギやエノキの立ち枯れや倒木が点在しており、コクワが非常に多い。カブトも大量にいる。

いよいよ運命の木へと導かれたのであった。

その木はエノキで胴回りは50cmほど。長さは2mほどあり容量は十分だ!湿り気の多い部分からはコクワガタが無数にでてくる。どれもこれも残念ながら怪しくない。
そこで乾燥している部分を一振りしたときであった。一発目に入れた斧は深く食い込み、その先には大きめの幼虫が!ボディーしか見えないが、傷をつけてしまった。まさかと思ったがその個体を取り出し頭を見た瞬間、それは嬉しさと悲しさが同時に感じられた。異変に気づきK氏とマスコさんがこちらに来た。

それはこの3日間一番楽しみにしていたオオクワガタ!それも終令のオスであった。

まさかこんな外側にいきなりいるとは、なんとも残念であった。終令に傷をつけたのは初めてだが、なんでここまで来て……。
まだまだ材に容量はたくさんある。

残っているよ。こんな言葉が飛び交い、慎重に慎重に太い食痕を追って行く。カブトの食痕も入り混じり、紛らわしい!
そして、その主は現れたのであった。お尻だけ見えただけでも、それがオオクワか確定していないにも関わらず、もうそれが自分の中でオオクワガタになっており、うかれてしまった。取り出してみるとデカイ!頭幅11.0mmの見事なオスのオオクワであった。
まだまだ食痕は無数にある。できればペアで欲しい。この思いは通じたようで、次に出てきたオオクワは終令のメスであった。こちらもデカく後の測定で頭幅9.8mm体重8.0gもあった。こいつは45mm超えてくるかな〜。今までの疲れが一気に吹き飛んでしまった。ここでマスコさんに交代。
終令の食痕を追うのは初めてだと、ワクワクしているようで手は震えている。横で私がじっと見守っているとさらに手が震えている。この光景はどこかで見たなあ(笑)フジクワさんもそうだったなあ。もう自分の気分は最高潮であった。
食痕の先にいる主が見えてくると、そこから更に緊張したようで、マスコさんは持ってきた小道具のことを忘れ、斧を使ってどうやってオオクワを採り出していいか分からないと迷っている姿に、私はまたまた楽しくなってしまった。

一方K氏はこの材の隣にあった、同じぐらいのエノキを確認していた。材の状態はあまりよくなく、一部赤枯れして、ふかふかだ!あまりに状態がよくないので、大きく割っているときであった。
横目で見ていた私があっと思った瞬間、大きく割れたその材の中に大き目の幼虫が!なんとオスのオオクワ終令であった。残念だが、こちらも傷ついてしまったようだ。まさかの赤枯れふかふか材にオオクワが。不思議なこともあるものだ。K氏も終令を初めて傷つけてしまったと悔やんでいた。その材唯一の個体であった。
その後、食痕が無数出てきている材からは産卵痕を発見して初2令も出始め、3人で交代しながら確認していき二桁以上オオクワが採れたので終了とした。もう十分満足である。

時間的に数時間ほどだが余裕ができたので、最後は観光しながら3日間の楽しさを思い出し飛行機の中までクワ談義であった。

今回の成果は3人で協力して採集した結果であったので、3日目の感動は普段味わえない感動を与えてくれるオオクワ採集の中でも、特に印象に残るものになった。一人で採集行くのも好きだが、やはりみんなで行くほうが楽しいですな。

k氏、マスコさん3日間本当楽しかったですな。ありがとうございました。


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