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2011/04/28(木)
リスクを背負って詰める
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ちょいとご無沙汰でしたが、平日はクワ作業に没頭しておりました。 先週土曜は生憎雨でしたので日曜に百姓になって朝8時からせっせとトマト、きゅうり、すいか、なす、ピーマン、唐辛子それにブロッコリーの苗を植えました。途中経過は画像の通りなんですが、だんだん畑が出来上がってくると、これは家庭菜園ではなく完全に農業ですな(笑)その日は11時間労働で終わったのは暗くなり始めた19時。肉体労働はさすがに応えたので、22時過ぎには爆睡しました。 今後、枝豆に落花生、レタス、コーンなど植えていく予定で今苗を作っています。これが中々楽しくてはまっています。ここでちょっと気になったのが、種まき培用土、肥料の成分が書いてありますが、成分量が一般的な培用土より一桁少ない数値。調べてみると苗が小さいうちは栄養量が少ないほうがよいようだ。
ここでピンときたのが、オオクワの初令。最初から高栄養な菌糸ビンが必要なのか!?今更だが、過去の経験を思い出してみると、ホダ木のマットにしばらく放置しておいたものでも、その後の成長には特に影響はなかった。 一般的にはオオクワは栄養素が高い餌をゆるく詰めたものに入れると成長が速い。ホダ木マットなんて中々加齢しない。 最大体重までの成長の速さは温度と餌によるところが大きいですが、菌糸ビン1本目で30gを超えるとインパクトは強い!でも、実際はこれは成長が速すぎる場合が多い。そうその後の伸びがないのだ!!成長のコントロールも難しいものだ!
大型血統も一線を目指すために、限られた数少ない優良血統背景の種親を持って来るている方が多いと思う。自分がそれを広めたうちの一人である感はあるが、ここまで大型に絞られてきた血統を開花させるには、経験と計画は必要である。自分の中では今年の種親はサイズもそうだが、幼虫体重以上に成虫サイズが伸びた。そして、この兄弟は本当に多数の方に購入していただいた。組み合わせ次第では次世代はかなり面白い事になるでしょう。平均サイズをあげるのには腕が必要だが、一発の大型には腕以外の運も必要である。個体数では私一人の飼育数よりはるかに多くなる種親兄弟の子供たち、誰かが来年の今頃凄い報告をしてくるのではないかと楽しみだ!
さて、クワ部屋ではとある菌糸ビンを久しぶりに使ってみたんですが、これがどうも私の飼育方法ではあわなくなっているようで、以前は問題なかったのですが数年でどう改良されたのか知りませんが、暴れが多いです。まっ、いろいろ挑戦しないと大型は行き詰まりますからこれでいいのですが、問題はこの先に発生しました。 平日は連日午前様で嫁さんにも手伝いをお願いしました。ホダ木のマットを詰めて、羽化用のビンを作り幼虫を投入する。数日してそのビンを見ると、食痕の出方に妙な違和感が……。菌糸ビンのように痕跡がパッと見ではわかりづらいので中々気がつきにくいが、よく観察すると上のほうを徘徊している。次もその次も。気になって蓋を開けにおいをかいでみると答えが分かった。嫌気性の菌が増殖してほのかに酸っぱいのだ! さらに、あらわになった培地の様子に違和感が。嫁さんに尋ねると2種類あるホダ木マットの、いつもは自分は羽化用には使わないものを使ったと。このマット乾燥している状態では粉が大量に舞う。加湿をするとで粉末状態の部分は目立たなくなる。室内では粉が舞うので外である程度までの加湿を頼んで最終的な湿気具合を自分が調整しているのだが、まさか倉庫の奥にある違うマットを使っているとは思いもしなかった。 この見えにくい粉状のマットは詰め具合によっては空隙をほとんどなくし、有害なガスを発生したみたいだ。1頭残念ながら犠牲になってしまったが、改めて粒子と詰め具合、それに水分量の調整は難しいと感じた。
最後の捨てビンにホダ木マットはリスクがあることを、強く感じましたなあ。 失敗すると1年の成果がなくなるので、ホダ木マットは職人的な感を身につけたい人にお勧めですな。
さて、写真の蛹は蛹化第一号の熊本県産ワイルドのオオクワメスです。44〜45mmぐらいあるので、羽化サイズはワイルドとしては相当期待できそうです。九州は大型血統なのかなあ(^^)
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