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2011/07/28(木)
オオコオクワか!?
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どうやら4月に能勢地方で採集してきた幼虫は、オオコクワで羽化しそうだ。 採集した4頭の幼虫のうち1頭の例だが3令で採集した個体は頭幅は10mmジャスト、体重は4.3g頭部の点刻アーチもある、頭の形もオオクワに見えたんだが……。写真はその4頭のうちのどれか1頭。 幼虫の同定はオオクワの場合2令が一番難しい、3令は特徴が多いので慣れてくると分かりやすいのだが、おかしいなあ。オオコクワも頭部はオオクワと酷似しているんでしょう(笑) 結果が見えてきた今、もう一度同定したら見分けがつくかもしれないが、採集地ではそれは難しい。 4頭は友人達と分けて別々のブリードルームで飼育しているが、全て♂。ボトルから見えたシルエットは内歯とアゴの形状がオオクワには見えなかった。 このオオコクワは繁殖能力はないようなので、野外にいても心配はない。 あれだけ形状の違うオオクワとコクワが混血してしまうんだから、国産オオクワとホーペや台湾オオクワは簡単にかかるんだろう。私は実験したこと無いが、混血した個体をさらに国産オオクワと掛け合わせると、見分けるのが難しくなってくるらしい。それでも、アゴが太く中歯のように横を向いたり、はたまた逆に内歯が上を向き過ぎるようだ。 幼虫も頭色が濃くなったり、これは住む地域の違いにより温度帯が違うことも要因だと思うのだが早期羽化したり、冬を感じさせて羽化させる温度ショックがかかりずらかったりするようだ。 心配なのは遺伝子の汚染。ザリガニなどのように別種が繁殖する世界にはなって欲しくない。
いずれにしても掘ってみるまでは分かりませんが、オオコクワであれば自身初のワイルドオオコクワ、楽しみです。
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