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2012/04/17(火)
適切な対処
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春真っ盛りで畑のタマネギの収穫が終わって、現在はほうれん草などの葉物から、トマトやキュウリなどの夏野菜の準備をしています。 本格的に始めたのは昨年から、オオクワと同じ相手は生き物。全然思い通りにならず、天候や天災に左右されるので、こちらのほうが安定させるのは難しい。でも、大きな共通点はマニュアルどおりではなく、感覚が重要と言うことでしょうか。 今年は昨年うまくいかなかった、ほうれん草が順調でベースになる土作りと肥料で成果の半分以上は決まってしまいますな。
さて、クワ部屋は徐々に暴れ個体が出てきました。暴れは血統に左右するとか菌糸の状態だとか、様々なことを考えたこともありますが、完全に防ぐ方法は見つかってません。 行き着いた答えは生態です。外国産のオオクワ(オオクワに限りませんが)は採集に行っていませんので分かりませんが、国産のオオクワは四季を感じて変態するようにホルモンができています。 野外だと変態するのは春と秋口になりますね。この際羽化後木から脱出するのを容易にするために、樹皮近くまで移動します。これは食痕を見ると一目瞭然です。中々経験することが難しいですが、材割成虫に出会った際はよ〜く観察すると分かります。 ただこの時に寄生蜂などの天敵にも狙われやすくなるため、蛹化直前のギリギリに移動しているんでしょう。正直蛹室まで追いかけて寄生蜂にやられているときのショックは相当なものです。 海外のオオクワは日本の四季のような環境とは違いますから、もうずいぶん前に飼育していたアンテやホーペなんかは、温度ショックかけても暴れもしなければ、羽化もしないと思えば、国産とは違うタイミングで蛹室作ってましたな。 まとまりが無くなってきてしまいましたが、暴れが出ても適切に対処すれば、それほどサイズには影響しないでしょう。 体重は伸びたのに羽化サイズがグッと下がってしまうようであれば、体重はのせすぎの可能性があります。やはり途中経過でなく羽化結果を出したいですからね。 暴れの対処だけで成果が左右するわけではないですが、このような様々な要素が絡み合って成虫サイズに結びつきますので、毎年書いていますがアベレージサイズを上げるのが一番難しい。 一発の成果なんか比にならないくらい難しい。徐々にアベレージが上がってきているだけに、年を重ねるたびに、これが年々難しく感じるようになってきました。 6年前は最大であった83mm台が一昨年は平均サイズになった血統も。今年はアベレージ84mmなんてのも出現するんでしょうか。それとも再来年かもしれません。
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