|
2012/07/05(木)
少しだけ掘り出し
|
|
|
梅雨らしいじとじと加減で昨晩は寝苦しい日でした。 ようやく夏らしくなってきましたね。こうなってくると気になるのはオオクワの飛来ですが、今はお月様の力が強いですから新成虫の大量発生は来週あたりでしょうか。 灯火採集はオオクワかもしれない個体が飛来し、それを確認した瞬間、これがたまりません。彼方から甲虫が飛来するのは慣れれば容易です。飛び方に特徴がありますので、これを見つけて飛来を待っているときのドキドキ感、はやく行きたくなってきました。 昨年は一晩で14頭のオオクワがライトトラップに飛来したこともあったんですが、これは道具が優れているからではなく、いい条件の時にその場所にいたからです。運がよかったようです。 私のライトは強烈な1000Wはありません。400Wを2灯と300Wを1灯です。これをスポラートに入れたり、支柱に吊るしたりと場所によって使い方を変えています。 オオクワはクワの中でも特に光を嫌います。木に照らしたって飛んでくるわけではなく、飛来途中にライトを月のように見せかけ騙します。まさしくライトトラップです。 オオクワには飛来する日や時間帯があって、これは場所などによって変わります。成果が出ている方は経験則でこの部分が長けているんでしょうね。
さて、クワ部屋では久留米を4頭だけ掘り出し。29gで82mmってのがいたと思えば、33gで83mmと順調なように見えましたが、お尻に傷があって腹部の収まりが悪かった。86mmの種親をインラインした9番血統で80mmで頭幅28.6mmってのがいました。これはカッコいいです。
ようやく体重の重かった個体も羽化しだしましたが、今朝は36g台が2頭羽化不全でした。複数いますので36g台で無事羽化している個体もいます。 久留米と言っても血統背景が様々ですので我が家で飼育してきた久留米で申し上げますと、現在は35g前後は羽化に失敗する確立が高いです。蛹の形がいびつになる蛹化不全、蛹のまま☆、羽化時ひっくり返れない、ひどい羽パカ、様々あります。 これは血統背景、具体的には我が家では血統番号によっても変わり雌雄の組み合わせ次第でこの具合も変わります。 35g程度と書いたこの体重ですが、これは環境により異なりますので、参考にはならないかもしれません。 菌糸ビンや温度管理、ビン交換、それ以外にも重要だと考えていて実践している要素があるんですが、これにより羽化結果ががらりと変わってきます。 羽化不全連発で大型個体が1つ、2つしか羽化しないようであれば、飼育方法に改善が必要だと考えています。自分は様々なことを実験して現在に至りますが、久留米で羽化状況が思わしくない年は、自己採集したワイルドからの累代個体である産地物も思わしくないです。いくら大型化したとはいえ、オオクワはオオクワで変わらないそんな気がします。
|
|
|