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2012/08/08(水)
今度は完品86mmオーバー
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掘り出した瞬間、一昨年の最大個体を超えただろうと心臓がバクバクした。 ノギスを取り出し計測すると86mm後半はいっている、数日後再計測したところで86.6mmで計測された。 今回の成果は嬉しい半分、ホッとしたのが半分です。一昨年の個体より0.5mm大きいのだが、このサイズになってくると、サイズ以上にずいぶんと大きく見えるものだ。手のひらに載せた迫力は半端無いです。 サイズが大きくなればなるほど、長さの差より体積はそれ以上に大きくなるのだから当然かな。 この個体は久留米10番血統86.6mm、頭幅は29.6mmで最大確認体重は35.2gです。 これだけ大きくなっても、久留米は形が大きくは変わりませんね。長い大アゴ、内歯が斜め上を向き、頭部は若干下を向きます。
さて、今年の羽化個体はこの個体が最大でした。一昨年の最大個体が86.1mmでしたので次は87mmと言われるんですが、私の中ではこれが順当だと思います。 長い事この久留米血統に拘って飼育してきましたので、私なりに感じている事は、この久留米血統は組み合わせや温度調整、温度の上げ下げのタイミング、菌糸ビン、交換のタイミング、産卵セットのタイミングや湿度など、経験から得るものを計画的に行っていかないと成果は出ないと強く思います。 特に温度と菌糸ビンの影響は大きく、体重の伸びすぎになれば蛹化から羽化までのステージでダメになることが多いです。この傾向はサイズが大きくなればなるほど強くなるようです。 1シーズンの久留米飼育数は多くて200台、今年は100台です。全国で飼育されている久留米の個体数から見れば、ほんの少しです。 この中で世代毎確実にサイズを伸ばして、一線を目指すのは簡単ではないんです。毎年のように簡単に成果が出ていると思われたら大間違いです。 何が大変かと言いますと、まず時間ですね。これは皆同じと思うんですが、毎日は時間を趣味には割けないでしょう。その中でも今やらなければならない事は、無理をしてでも調整をして時間を割きます。他にやりたい事があっても、まずできませんね。 もう一つは、これが一番大変なんですがモチベーションです。正直なところ、ビン交換なんかになると、1ヶ月缶詰状態なんてザラです。飼育を始めたばかりの頃は新鮮味があるんですが、これが何年も続くときつくなるんです。やっつけ仕事ではないので、継続していくのは難しいですよ〜。 この中で考察を忘れてはいけません。少しの変化が大きな成果につながることもあります。
ようやく掘り出しが終わりましたので、しばらくはブリードはお休みしたいですね。 明後日からお盆休みになりますので、家族を置いて(^^;採集三昧にしてしまおうかと考えています。 今年は羽化が遅れましたので、新成虫の販売は少し遅くなります。8月下旬から9月上旬を目標に用意しますので、よろしくお願いします。
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