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2014/12/06(土)
すぐ近くから
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そろそろ年賀状も作らんとなあ。ということで年賀はがきだけは買ってきました。 でも気が乗らんですな。
さて採集記続きです。 時間は午後3時、何処へ行こうか考えて、この時期だとちょっと恐いポイントへ向かうことにした。それが後々本当に大変なるとは。 この場所は奥と手前の2箇所気になる場所があり、奥は熊の便所があります。いつも獣臭がきつく、フンが大量にあります。 まだ越冬前だからと手前のポイントへと向かいました。向かっている途中案の定ありました。やつのフンがね。おかしいなあ、こんな手前にもフンがあるのはやばいかなあ。熊鈴を鳴らしながら進みます。 ここも3m以上はある藪漕ぎをしないと着かないため、なかなか見つけるのが困難な場所です。 山梨だと台場クヌギのような大きな材に目が行きがちだが、ここは目線を変えてみたほうがいい。それで採ったことがあるとマスコさんと話しながらポイントへと到着。気になる材を確認しても、なかなか本命は出ませんね。
じゃあ目線を変えてと、いつもはあまり確認しないような材をじっくり確認していくと、荒めの木屑が出てきた。これは食痕ではなく何かが掘り進んだあとのようだ。そこから慎重に材を確認して行くと小指ほどの食痕が現れた。ほんとショボイ材なんだが、菌糸で十分朽ちており、水分大目でやわらかい。こういうところにはオオクワより違うクワガタが多いのだが、それも場所による。
慎重に慎重に食痕を追いかけていくと穴が開いた先にはオオクワがいた。午前に続き2令がまた出てきてくれた。どうやら先ほどの木屑はオオクワのメスが掘り進んだあとであった。中産みしに来たんだなあ。 ここからマスコさんと交代しながら初令、2令と次々と追加していく、結構な数が出たのだが、食痕はまだまだ出てくる。既に時間は午後5時を過ぎ暗くなってきた。ヘッドライトを点け続けていくも寒くなり体力的にもきつくなってきた。
私も結構ビビリなんだが、それ以上にビビリのマスコさん(笑)が熊鈴をリンリン鳴らす。時々休む。また鳴らす。休む。そのときであった。 辺りは真っ暗なのだが、そう離れていないところから獣が声を上げている。
マジですか……!!
これには二人で相当びびった。直ぐに片づけを始めて下山する。あせる気持ちはミスを誘う。知っている場所だからと駆け足で進むと、全然知らない場所に来てしまった。 冷静でないときに、山道を急ぐと遭難してしまう。もとの場所に戻るのも難しいのだが、戻れたとしても獣がいる。マスコさんのスマホでGPSを起動させるも、電波を受信しない。 自分の持っているGPSは時間が掛かったが何とか衛星を拾ってくれた。ここで一安心。よく見ると谷を一つ間違えて降りてしまったようだ。谷を駆け上がるといつもの林道に出た。 このとき二人は安堵に包まれたのだが、実はこの林道は先ほど熊のフンがあったんだな。こんなこともすっかり忘れて、車までたどり着けた幸せな二人であった。
今回はいきなりオオクワ2令が出て、そのあとはカブトのフンからオオクワの大歯、午後も初2令とここまでよかったのだが、最後は獣の泣き声あとに遭難とさんざんであった。 今度からナイターをするときは、直ぐに下山できるところにしようと思う。みなさんも家族のために命を第一に採集をしてくださいね。
そして気になる獣の声はその後調べたら”ツキノワグマ”であることが分かりました。越冬前にどんぐり食べに来たんでしょうね。ああ、本当無事でよかった。
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