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2014/03/01(土)
インラインより異母兄弟か!
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クワ部屋は温度を下げてはいるんだが、そんなのお構いなしのやつがいる。 下げているのにも関わらず蛹化準備。さて、これは外国産か! なあんてね。正解はワイルドの国産オオクワ幼虫です。いくら温度下げたって、野外で生活しているやつらからしたら十分温度高いんでしょう。
国産オオクワはとくに3本目からの温度管理次第で結果が大きく変わります。 下げないほうが、餌は食べるのだがセミ化する。うまくいっても不全になりやすくなるだろう。下げすぎればサイズが期待できない。どのぐらいがいいかは血統により違うでしょう。 セミ化で言えばF1個体の産地物のオオクワは青森産だけセミ化が多発したときがある。同じ温度管理下においた、山形・新潟・福島はそうはならない。もちろん大型血統の久留米もそうはならない。 一例だけで答えを出すのはあまりにも簡単すぎだが、今まではこのような傾向になったことはなかった。 青森と言えば、灯火採集でも明らかに温度に違いがある。16℃になればクワガタはあまり飛来しないのだが、青森はラッシュのようにクワガタが飛来する。しかも飛来する時間帯も違う。オオクワも飛来する時間帯が2回ある。初めて体験したときは不思議であったが、本当いい経験ができた。
BE-KUWAに書いた精度の高い温度管理はみなさんうまくいっているかな。 あれはサーモとヒーターが肝ですが、それ以外に部屋自体の断熱や住んでいる場所の寒暖差も絡んでくるので、自分のものにするのは、答えが出ていても難しいかもしれませんね。 うまくできている方は少しはキノコ発生が減っていると思います。そうすれば菌糸の状態が変化しにくくなりますので、結果として羽化のアベレージがあがります。
さて、この時期は来シーズンの掛け合わせを考えています。裏年は頭幅のある個体を目指してきましたが、これは私的に十分な幅になってきましたので、前回の組み合わせでは長さのでる表年と裏年で掛け合わせをしてブリードしています。 簡単には結果がついてきませんが、まだ掛け合わせ一世代ですからこれから累代でまた違った傾向の血統を見つけていかなければ先にいけません。目標の結果がでてからが勝負になる血統作りは、まずは手探りでいろんな事を試していかないとならないです。 これをするのは相当大変で、血の入れ替えを考える以外は自前で様々な血統を作って用意していかないと、傾向はつかめないかもしれませんね。
来シーズンは横幅より長さ方向に伸ばしたいので、それを見越して表年の個体を残していました。現在表と裏年のハーフの個体が多いですから、ここに表年を入れると表年3/4、裏年1/3になります。 2012-7番血統は86.1mmと横幅の出る血統の掛け合わせ、これは2011-10番血統86.6mmと異母兄弟になります。この異母兄弟を掛け合わせると……楽しみです。インラインは当たると凄いんですが、異母兄弟はハズレが出にくい。来シーズンの裏年も、様々なことを試してみたくなってきました。
さてさて、今日はとても暖かい一日でしたが、庭では春の訪れを感じます。写真は黄色いのが水仙、青いのはムスカリです。春がきましたね〜。
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