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2014/08/28(木)
振動
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今年の久留米は凄いサイズが羽化してきましたね。 Dorcus黒王さんのところで88.4mmという強烈な個体が発表されていました。おめでとうございます。松野さんから経過をずっと聞いていたので、まさか完品でこんな凄いことになるとは! 正直、ここまで久留米が一気にサイズアップするのは誰が予想したでしょうか。これで久留米も再びギネスの熾烈な争いに参加しようと燃えるブリーダーさんが増えますね。 他にもたくさんの86mm、85mmの報告や発表がありました。私のブリードスタイルの目指すところは血統作りでしたので、自分の個体がこれに一役かっているようで嬉しかった。 飼育方法が同じでも差は大きく出た方もいらっしゃると思います。血統にによるサイズの差を感じていただけた方も多いのではないでしょうか。 このような成果を出していただけたブリーダーさんには感謝ですね。
さて、ようやく今年の羽化個体の掘り出しが終わりました。 結果から書きますと、まず85mm台が2発これが最大でした。87mmを目指していただけに残念ではありましたが、結果を毎年出すことは本当難しいですね。詳細はまた写真撮るなりで、後日個体を紹介したいと思います。全体的には84mmぐらいまでは、多くの血統番号で羽化してきましたので、累代を追う毎に難しいサイズの羽化も難なくクリアしてきています。まだまだ、限界ではないことを感じさせます。
羽化個体の紹介の前に、前シーズンの気になる要素を書いてみます。本当は羽化個体の紹介からやろうと思っていたのですが、この1つ目の要素でずいぶん気分が凹んでしまい、羽化サイズの問い合わせが来るたびに説明するのがきついので、順序を逆にします。正直まだ完全には立ち直っていないです。こんなこともあって、クワ作業ははかどっていません。
まず今年は残念ながら前蛹や蛹で★になっている個体が菌糸ビンを置く場所により集中しました。この傾向は2008年と似ています。あの時は洗濯機が壊れて振動が凄く隣接していたクワ部屋での影響がでた。だから、新たにクワ部屋作るときに、この事を考慮したが、外的要因は排除できませんね。 隣家の解体工事がクワ部屋から数mの近距離で行われました、しかも前蛹、蛹の期間である。今回の振動は半端なかった。はつりハンマーでコンクリートを割ったりと、あまりにもひどかったので、出勤前はしばらくクワ部屋に居て、床にくる大きな 振動に耳を当て、棚にどのぐらい伝わるのか手を当てと、なんとか早く終われと願うしかなかった。とくに前蛹であった個体には影響が出たんでしょうね。でも、これから新築工事があります。あとは来年の同期間を避けて建ててくれることを願うしかない。
振動だけが影響するのかは実験をしていませんので、絶対ではありませんが、
ひどいところでは、1400PPに入れ同じ棚に置いた20程度のオスがほぼ全滅でした。
掘り出してみると前蛹か蛹で★になっていました。あまりにもひどい状況だったので、かなりがっくりしてしまいました。この1400PPの棚は3つある棚のうち解体工事に一番近い位置にあり、かつ一番高い段においていました。振動比較はしていませんが、相当な 振動があったんだと予想されます。 もしかしたら、振動による影響は菌糸にもあり、ガスの発生など二次被害も発生する要因になるかもしれません。
もう一つ気になる要素として、1本目の菌糸ビンをほぼオアシスにしたのですが、前年のオアシスは1本目での体重の伸びが例年に比べ遅く、2本目で体重を盛り返すという成長傾向にありました。この成長曲線は私の温度管理方法とはあわなかったのかもしれません。 オアシスは培地が朽木ということもあり、この朽木の栄養価や朽ち具合等の状態を一定に保つことは困難です。このような傾向は生き物である菌糸ビンである以上つきものではありますが、菌糸ビンの個体差ではなく、全体的に体重が伸びない傾向になったのは初です。 おそらくロットにより体重の伸びの傾向は変わってくるはずなので、みなさんがそうであったとは限りませんが、少なくても我が家で10年以上使ってきた中で初めての経験でした。 これはオアシスが悪いといっているわけではありませんので、勘違いのないようにしてください。いつもと違う傾向であった事を述べているだけです。
個体紹介はまた後日しますが、気がのったらやりますね。
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