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2014/09/28(日)
違う方向性
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隣家の解体工事が終わって新築工事が始まりましたが、相変わらず数mぐらいの場所で重機が動くと振動が……。今シーズンもかなり厳しい状況です。でも、幼虫が慣れてくれることに期待しています。
灯火採集シーズンが終わり冬季採集に入る前のちょっとしたオフシーズンはブリードも忙しいのですが、家族サービスは欠かさず、毎週のように出かけています(^o^) 先週は花博跡地のガーデンパークで4時間の散歩、今週はマツノインセクトに行く前にサンテパルク田原で6人乗りの自転車と乗馬体験してきました。馬の毛って触るとやわらかくて気持ちいですね。 これからも、柔道の大会に秋祭り、それに七五三と週末にビン交換している余裕がなくなってきました。でも、今年は飼育数減らしたから、ちょうどいいぐらいかな。
さて久しぶりに松野さんのところで行きましたが、相変わらず急がしそうでなによりです。 虫蔵さんがいましたので、いろいろ話をさせてもらいました。しかし、先日のオフ会での話や今回の虫蔵さんの話を聞いていると、国産オオクワに到っては他の種と飼育の考え方が根本的に異なってきたと実感します。
熾烈なギネス争いは、今まで作ってきた血統から更に血統として絞りこみを行うために、個人での飼育数も以前に比べると大幅に増えています。 園芸の本なんかを読むと参考になりますが、園芸品種を作るときにオオクワとは逆で矮性(小型化)させてプランターなどの環境でも育てられるようにしています。これには大量の個体の中から突然変異のように現れた小型個体を更に矮化していくそうです。とっても似ていますねというか、全く同じですね。 オオクワガタもこれと同じく、大きくなる血統背景をもった個体を用いて、より沢山の掛けあわせで傾向を探っていきます。このやり方ではいずれ同じような血統背景の個体が増え、限界が来るのですが、従兄弟程度の血縁関係でも次世代に繋げることもありますので、これを他の方とトレードするわけですね。 過去の大型血統を作ってきたときと決定的に違う部分は、血統背景というものが以前はほぼ存在していませんでしたから、飼育経過であったり幼虫体重、成虫スタイルなどを参考にしてきました。今でもこれは参考にはなっている部分ではあります。
さらに雌雄の掛け合わせは当たりハズレがあります。同じ血統番号同士でも、結果がまるで違ってきてしまうこともあります。でも血統背景を見定めて種親を選んでいけば、2世代目でその血統が開花することがあります。 これは昔からよく言われてきた、ワイルドから2世代目、いわゆるF2が当たる場合があるのに似ています。この場合F1で種親を見極めるのは難しいです。数多く飼育できれば、この部分でも有利に働きますね。
でも、このような大型血統の傾向に危機感はあります。今回も師匠が言っていましたが、皆同じ血統番号を欲しがると。自分のところにも同様に購入の問い合わせは特定の血統番号に集中します。 このままだと全国で大型化は進むが同じ血統背景の個体ばかりになってしまう。 成果が直ぐはでませんので累代していくのはなかなか困難ですが、自分で血統を作ったと実感ができますので、別の久留米血統作る方期待しています!
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