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2015/05/28(木)
矮性オオクワ
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産地物は3メス産卵セットを確認して、3メスとも有精卵っぽいです。ワイルド個体やWF1ですが、あれだけ採るのが難しいのに、産卵は容易です。 過去最低頭幅を記録した2令採集時の頭幅4.2mmのメス(羽化して34.3mm)を使用しました。それまでは4.4mmが最低でしたが、採集の際に同定が必要になると注意深く普段からみますので0.2mm小さいだけでも、相当小さく見えます。幼虫の顔はオオクワですが、小さすぎちゃってね。 でも卵は普通の大きさだな。希望としては頭幅の小さな幼虫が孵化して欲しいのだが。オスが成虫採集で62.8mmの大歯と大きい部類になるので、狙った小ささにはならないかな。 例えば体長40mm台で大歯のオオクワなんていたら、人気でそうなんだがどうだろうか。現実にはこのサイズは小歯になるのだが、お世辞にも見た目はカッコいいとは言えない。 園芸では矮性(小さな)品種は人気がある。これは小さな庭が多い日本では特に人気があるそうだ。
さて、そろそろオスも第一号が羽化しそうです。 昨年は産卵が遅くなった個体も多く7月後半から8月にビン投入した個体もいます。なので蛹化が大きくばらついています。ようやく蛹室を作りそうな個体もいるぐらいです。 積算温度がありますので、極端な温度変化などの環境変化が無い限り、蛹化はしないですね。 確かに野外では秋口に羽化する個体もいます。そのような個体は冬でも体が赤い状態で採集されます。幼虫も加齢が止まるようで4月でも初令が採れます。秋口に産卵されていると思うので、半年は成長しない計算です。 本物を知れば、ブリードルームでうなずくことも多く、フィールドで起こることはまだまだ知らないことが多いです。
羽化サイズは今年は読みにくいです。それは表年と裏年の掛け合わせが多いからですが、過去の実績が良い個体同士を掛け合わせただけでは、このような掛けあわせの場合は、単純に大型個体が羽化するほど甘くは無いことは重々承知しています。 重要なのは新たな掛け合わせをした際、飼育途中の経過から何を読み取って次世代に繋げていくかです。一発狙いならこの方法はお勧めできないのですが、数世代して実績を出す方はこれが鍵になると思っています。 これは今でも非常に難しいことであると感じますな。
さてさて、庭のキュウリが出来始めました。1株で100本以上は採りたいな。
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