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2018/02/14(水)
冬季採集2回目 前編
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この日記を見てくれてるのは大型血統好きなブリーダーさんが多いと思うんですが、ブリードだけだと中々、オオクワガタの生態には触れる事ができません。かといって野外に行っても、オオクワガタがいる場所にはなかなか辿りつけません。 今回の採集記は数が採れているので、簡単に採っているように思われるかもしれませんが、実際にはこのような成果になるのはタマタマであり、何年も通った結果であります。少しでもオオクワガタ愛好家の方に、生態にも興味をもってもらえると嬉しいですね。 だって、大型化させるのは、オオクワガタの魅力のほんの一部でしかないですから。
約1ヶ月ぶりのマスコさんとの採集、現地に到着するなり雨がぱらつき、虹が綺麗に見える。晴れ予報だったのに(T_T) しかも強風が時折り吹き寒い。 さて、どこに行こうかと話をするも、雑談から中々抜けなく(笑)、スマホでマップ見ながら、ここらへんにしようと適当に車を走らせた。 道路から見ても、なかなか林の中の様子は分からないんですが、それでも少しでもよさそうなところを見つけて入りたい。 めぼしをつけたが、車を止めていくのは難しく、遠くに車を止め歩いてアプローチする事にした。
藪漕ぎをして林の中に入ると、朽木は結構あるぞ!オオクワガタは生息する独特の空間がありますが、そんな雰囲気がある場所でした。 この雰囲気は経験しないと説明が難しいんですが、木と木の間の空間であったり、斜面だったり、日当たりだったりと、うまく説明できないんですが、こういう雰囲気というのがオオクワガタにはあります。 これだけ局所的にしかいなく、数が少ない昆虫なんで、よくよく考えれば当然ではあります。
さて、話をもどして、気になる部分を確認していくと、虫気がない。カミキリなどの虫が少々いるぐらいで、クワガタがなにもいない。この雰囲気でもいないのか……。しばらく探索して、風が止まりそうな位置にいい立ち枯れがありました。早速チェックすると、出てきましたクワガタが! 最初はお尻しか見えませんでしたが、割り箸ぐらいの太さに、フンが入っています。日当たりとかの環境にもよりますが、この厳寒期にフンが入っているのは本命であることが、ほとんどです。お尻をつついて、こちらを向いてもらうと、2令のオオクワでした。このあと2令をもう1頭追加して、そのまま残しておく事にした。朝一からオオクワとはついてます。 この後林の奥へ行っても木は密集するばかりなので、入り口付近に戻り違う方向を探索することにした。
しばらく歩くと、またもやいい雰囲気の場所に立ち枯れが!でもどうやらほとんど抜けていて、一足遅かったみたいだ。日当たりもよく、カチカチになった朽木には、オオクワはいなかった。 その立ち枯れの上部が折れ、倒木となっていたのだが、これをマスコさんが確認すると、太い食痕の先に幼虫の頭部のみが。オオクワの3令のようだ!自然は厳しく、倒木になると朽木の環境は大きく変わる。
このあとは、また木が密集してきて行く手をはばみ、先に進めない。一度下山して、反対の斜面を登る。ほんの少し離れただけで、山の中の雰囲気はガラッと変わる。シダ植物が多く、木は細く、たまにある太い朽木は、濃い褐色でドロドロかボソボソ。当然ながら、オオクワどころかクワガタの痕跡すら見つけることができなかった。
この林を抜け、別方向へと歩き、また気になる林へと突入する。早々オオクワはでてきませんが、しばらく歩くと、朽ち木が数本まとまっている場所に辿り着いた。体力に少し不安が出てきたので、一休み。台風で根こそぎ倒れたと思われる木の根元の石を観察!石の同定力がないので、珍しいのを探しているだけなんですがね。 一休みしたところで、マスコさんのところに合流しに行くと、今日一番の朽木を確認しているではないか!ここでオオクワでなければ、この林はオオクワが住んでいない。そう言い切ってもいいぐらいの立ち位置。 近くにもう1本朽ち木があったのですが、これはまだ少し早いので、残しておいて、絶対なんてないのに、マスコさんが本命を出すのを待つ事にした(笑)この頃から雨が雪へと変わり寒くなってきた。
そして…………続く。
↓オオクワガタ2令のお尻
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