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2018/02/18(日)
冬季採集2回目 後編
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羽入君連続金メダル!凄いなあ。どれだけ、強靭な精神力なんだろう。 さて、お待たせしていた採集記続きです(誰も待ってないか!)
ここでオオクワでなければ、この林はオオクワが住んでいない。そう言い切ってもいいぐらいの立ち位置。 近くにもう1本朽ち木があったのですが、これはまだ少し早いので、残しておいて、絶対なんてないのに、マスコさんが本命を出すのを待つ事にした(笑)この頃から雨が雪へと変わり寒くなってきた。
ほどなくして出てきましたクワガタの幼虫!オオクワ終令のメスでした。やっぱり、ここにはオオクワ産みに来るねえ。 こういう感覚は採集を続けていれば、出てきますがそれでもオオクワはいないことが多いです。先日の日記にも書きましたが、これだけ局所的にしかいない昆虫なので、種親となる成虫が住める環境がなければ、当然産みには来ない。じゃあ、成虫は何処にいるんだろう!数十m離れただけで、こっちは本命がいて、こちらはいない事があるんですが、これには日当たりによる、朽木に入るキノコの具合もありますが、風などの影響もあるんだと考えています。 灯火採集で良く分かりますが、正直クワガタは飛ぶのがあまりうまくない。距離は相当遠くから飛来してくるのが見えるので、数百メートルは余裕で飛べます。ブナ帯のような原生林は、渓谷が広がりますので、風にのれば相当遠くまで飛べます。雑木林では、そこまでは広がりはないので局所的になりやすい……のかな。台場クヌギだと、成虫の住める場所が多いので、また状況は変わってきます。まとまらなくなってしまいましたが、成虫がいる場所はそうそう、見つかりません。オオクワにマイクロGPSが搭載できればなあ。
話が大きく脱線しましたが、終令のメスがでた!そのあと昼飯を食べ、交代しながら、初令、2令も追加、ある程度追加したところで、十分満足できたので、次に移動する事にした。 交代でオオクワを取り出している際、周りを観察していると洞の中に越冬クワガタが!コクワのオスでしたが、この時期は全く動きません。☆になっていたかも。この洞には夏にはオオクワが入るかな。ただ、夏場は山中には、なかなか入れません。 さらに歩いて行くと、だんだん木が細くなってきた。まったく雰囲気がなくなってきたので、一旦戻る事にした。戻りながらどうしようか考えていると、疲労が蓄積し持病の影響か、頭痛が激しくなってきた。こうなると、もう山をかけあがろうという気が起きない。簡単に入れそうな雑木林に突入する事にした(笑)
この雑木林は、以前入った事がありますが入るところを少しずらすだけで、まったく知らない場所に来るものです。ほんの数十メートル先にそれがあったとしても、なかなかそこに辿り着く事が難しいのが、雑木林を歩くときの難しさ。特徴のある木がないので、方向感覚が掴みにくく、どこにいるかすぐに分からなくなってしまう。それ故に山中でよく迷子になります(汗) 気になる場所に、いい朽ち木がありました。下部は朽ち方が良くないが上部がいい。確認して直ぐに太い食痕が出る。この太さ、食痕の詰まり具合。オオクワだろう!2令から3令へと加齢したのが食痕でわかる。ニコニコしながら追いかけていくと、ボコッとあながあき、その先にいたのは茶色く変色したなにか。残念ながら、既に死亡していた。 その近くにいたマスコさんが、今度は成虫のお尻が見えると!その木には食痕が無数にあり、既にほぼ抜けていて、かろうじて残っていたクワガタが既に成虫になっている状態のように見えた。暗くてそれがクワガタであることぐらいしか分からなく、大きさからメスであれば、本命かもと思っていた。マスコさんが、そっと抜いていくと……、点刻がありました。やりました、黒虫が出てきました。ピカピカのオオクワメスの新成虫でしたが、先に書いたとおり、ほぼ抜けている材であったので、他にはなにもいませんでした。 このあとも、少し探索を進めましたが、追加はなく。最後は晴れ間が見えたところで終了としました。
今回の採集は初令から2令、終令、成虫と各ステージのオオクワガタに出会えました。オオクワガタを確認した材は5本、そのうち2本は既に死亡しており、改めて自然は厳しいと思った次第です。1日でオオクワ材に会えるのは1本あればいいほうで、出会えないときは、何日も会えないことはよくあります。 これだけ多くのオオクワ材に出会う事は、今までの採集でもほぼないのですが、たまたま入った場所がオオクワが局所的にいる場所でありました。運が大きな味方になっていますが、それでもこういう経験は、通わないとできません。これもマスコさんと一緒にいったおかげですね。ありがとうございました。
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