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2018/09/19(水)
羽化個体紹介2
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連日の投稿になりますが、今日紹介の個体は6番血統の86.1mmです。何度も書きますが、本当どの血統番号でも安定して大型羽化してくるようになったものです。私的にはこれが、本当凄くて、10年前は全然考えられなかったですからね。
この久留米血統をブリードして非常に長い時間が経過していますが、大型化により血が絞られてきているように思うのですが、形状は今でも様々なバリエーションで出てきます。 これはワイルドの幼虫を、同じ木から多頭採っても同様です。 もっともワイルドだと種親は不明なのですが、同じ木に複数のメスが産むと、成長ステージが違ったり、産卵痕の場所が異なります。 これも、同じメスが複数回産んでいる可能性もありますが……、判断ができない話は置いといて、同じ産卵痕から伸びた食痕の先にいる個体は、兄弟でしょう。その場合でも形状は同様な事がおきます。
最近ようやく分かってきた事がありますが、オオクワガタの野生での生態について、雑木林にいるような個体は非常に局所的に生息しています。目と鼻の先にあるような、同じような林でも幼虫はいるところにはいる。いないところは、どれだけ探してもいません。書くと簡単ですが、これを体感するのは、少なくても10年ぐらい採集してみないと分からないかもしれません。 これは成虫の樹液場に生息場所が依存している証拠でもあるのですが、これだけ局所的だと、近親交配は相当進んでいるはずです。これが現状の久留米の形状と通じている部分なのかもしれません。 遺伝的にどうなのか、誰か協力して調べてもらえると嬉しいのですが、分かったところで社会貢献にはなりませんので、科研費がでるような研究にはむいていないですね。
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