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2007/02/02(金)
コガネメキシコインコ ななごんの記録A
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A 無知VS無知 変革の年は2004年だった。 何を思ったか自分でもわからないのだが、年明けの2日に郊外にある老舗のペットショップに行った。 そして、明らかに売れ残りだったテンニョインコを見つけて迎えることにした。 ケージの札に『女の子』であると書かれていたその鳥はオスだった。 http://diary2.fc2.com/cgi-sys/ed.cgi/midagaharan/?Y=2007&M=1&D=2 ま、とにかくテンニョインコのベル君がやってきた。 レスキュー気分だった。 べたべたにはならないはずのテンニョインコはすぐに自分の名を覚えて喋った。 『ベル ベルっちゃん』
2月に旦那さんが言った。 『結婚20周年記念に宝石を買ってあげるよ。』 しかし、私はいらないと言った。 宝石を持っていないわけでもなかったし、使わないものはいらなかった。 そのときは本当に無駄遣いをしたくなかっただけだった。
3月に入るとテンニョインコのベル君に長い長い尾羽が生えてきて、ケージにすれるようになって来た。 背の高いケージが必要になった。 それで、新しい方のペットショップに行ったのだ。 老舗の方のショップには適当な大きさのものがなかったからだ。 すると、前に来たときにはいなかった鳥がいた。 コニュアだということはすぐにわかった。 背中は緑色、頭部は黄色と緑のまだら模様。 綺麗な鳥とは思えなかった。 ケージの札にはこう書いてあった。 『ナナイロメキシコインコ 名前はナナちゃんです 1月8日入荷』 やっぱりコニュアだった。 しかも、入荷してから2ヶ月たっていた。 入荷した時には雛餌を食べていたそうだ。 この子もベルのようにきっと売れないだろうな、と思った。 ケージに指を入れてみたら、穴は空かなかったが痛くかんだ。 キィー!キィー! と叫び声もけたたましかった。 値段も高かった。 こんな鳥誰も買わないだろうと思った。 綺麗でもないし、叫ぶし、噛むと痛い・・・・。 コニュアは欲しかったが、その子はコガネではなかった。 しかし、家に帰ってから旦那さんに言ったのだ。 『宝石の代わりに鳥を買ってもらってもいいだろうか?』
ナナイロメキシコインコも十分に可愛い。 どこかのHPで見たことがある。 コガネメキシコインコとそれほど変わらない。 実はベルのときの勢いで、レスキュー気分で迎えることにしたのが本当のところだった。 鳥に詳しい店のスタッフなら、雛のうちからステップアップの練習もしただろう。 しかし、店員さんたちは特に鳥に詳しい訳ではなかった。 ナナイロメキシコインコのナナちゃんは広めのケージには入っていたが、小型鳥用の細い止まり木に止まっていた。 寝袋もなにもなかった。 誰も買わないだろう。 このままにしておいたら、かわいそうだと思ったのだ。 今なら、ネットで調べれば、コガネやナナイロの雛の写真を見ることができる。 しかし、3年前は価格表くらいしかなかった。 羽が生え変われば羽色も変わる種類だということを自分は知らなかった。 ナナイロとコガネの雛の色合いの違いも知らなかった。 勿論、お店のスタッフも知らなかった。 ナナイロメキシコインコでもよかった。 コニュアなら何でもよかったのだ。 そのときは、そう思っていた。 そう思い込んでいた。 そう思って迎えようと思った。
無知な店に無知な客は値引き交渉を試みた。 このときはすずめの涙ほどだけ引いてもらい、売れ残りのセキセイインコを1羽おまけにつけてもらった。
写真を撮ってからさっそくナナイロメキシコインコを持っている方のHPに写真を貼ってごあいさつをした。 うちも迎えました。よろしくお願いします。 そしてやっとわかったのだ。 ナナイロメキシコインコのナナちゃんはコガネメキシコインコだった。
棚から牡丹餅 天からコガネ それは突然太陽から降りてきたような、明るく輝く宝石だった。
写真撮影日 2004年5月4日
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