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2007/06/26(火)
デストロイヤー
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多かれ少なかれ、鳥さんたちは破壊活動が大好きだ。 油断していると家具や家がどんどん傷んでくる。 新築の家では放鳥はできないね…。
さて、人間は突然予想だにしなかった状況に出くわすと、フリーズ状態になってしまうことがある。 カチーンと固まって、どうすればよいかわからなくなってしまうのだ。
学生時代のことだ。 昼過ぎにちょっと用事があって富山駅に行った。 駅前には献血車がきていた。 『よし!二十歳の献血だ!』 とばかりに意気込んで献血することにした。 献血車に乗り込んで横になり採血されていたら、私の後から入ってきた人がもうひとつのベットで献血し、あっという間に出て行ってしまった。 …速い!!… 血の気の多い人もいたもんだと思いながら、献血を済ませ、休憩所でヤクルトをもらった。 そして、休憩コーナーの椅子に座わろうとしたら、席の向かい側で『白い覆面』をつけた『だんごっぱな』の大きな人がヤクルトを飲みながら『英字新聞』を読んでいた………。
デデデ・・・ デストロイヤー!!??
……なんでデストロイヤーが富山駅の前でヤクルトを飲んでいるんだ!!?? 一瞬にしてフリーズ状態に陥ってしまった・・・。 富山で外国人に出会うことはまずなかった時代だったし、ましてやテレビでしかお目にかかったことのない覆面プロレスラーが突然目の前に現れたのだから、デストロイヤーさんのお顔を凝視したまま固まってしまった。 デストロイヤーさんはちらっとこっちを見て、ニヤッと笑ったようだった。 何も言えないままデストロイヤーさんの目の前でおとなしくヤクルトを飲み、そのまま立ち去ってしまった。
さて帰り道、電信柱のポスターに目が留まった。 『プロレス興行』の宣伝ポスターだった。 そういえば最近宣伝カーも回っていたっけ…などと思いながら見ると、試合はその日の午後6時からだということがわかった。
つまり、デストロイヤーさんは午後6時から試合があるのに、昼過ぎに富山駅の前で献血をなさっていたと言うことだね。
それが今なら、即座に「こんにちは!!」と声をかけ、「デストロイヤーさんと一緒に献血できたなんてうれしいです!」とか何とか言って握手を求め、ついでに献血手帳に記念のサインをもらってしまうところなのだが、さすがに二十歳の頃はできなかった。 ・・・・後の祭りだ・・・ チャンスは逃さないようにしよう!
(補足 デストロイヤーさんを知らない場合は検索して調べてね)
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