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2007/06/01(金)
お散歩小話 その3
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近くの公園は遠足先としてもよく利用されている。 芝生の広場は自宅の窓から見えるので、散歩に出る前に確認する。 幼稚園や保育所の子供たちが遠足に来ているようなら、お弁当が終わった頃に行くようにしている。 自由時間になった子供たちが落ちている小枝を拾ったり、去年のどんぐりを見つけたり、思いっきり走り回ったりしている。
自由遊びをしている場合はジュリアはたちまち子供たちに取り囲まれてしまう。 そして、「こんにちは」を何回も言うことになる。 ・・・・・・いい加減にいやになってくると、「バイバイ」と言ったりもしているが・・・。
あまり自由に子供たちを遊ばせない幼稚園(保育所)もある。 そういう場合は「知らないおばさん」には子供たちは近づいてこないし、近づいても行かない。 全員そろってきちんと並んでお散歩をしている。 ジュリアはちょっと離れたところでのんびり日光浴だ。
しかしある日、年配の責任者の先生が近づいてこられて、腕に乗っている白い物体の正体?に気づいた。 ジュリアが喋ることがわかると、列を作って歩いていた子供たちを連れてこられた。 子供たちはきちんと並んだまま、声をそろえてジュリアにごあいさつをした。 「こんにちは!」 元気のいい、はきはきとしたごあいさつだった。
さすがのジュリア先生もこういうパターンは初めてだったから、緊張の面持ちで冠羽をピンと立て、首を細く伸ばし、必死に言った。 「こんにちは!」 子供たちは勿論喜んだ。
ニコニコした子供たちの笑顔はたまらない。
(写真 ヤマモミジの実 紅葉の実は野生の鳥やニホンザルも食べている。ジュリアはこれをお散歩の途中で食べるのを楽しみにしている。)
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