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2007/09/26(水)
ダラな親
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何回か書いたが、もう一度書く。 富山弁 ダラ=(バカ+アホ)÷2 くらいのニュアンスだ。 ちなみに今日は鳥ネタではない・・・。
5年前、まだ鳥さんたちがいなかった頃、中学校の役員さんをしていた。 大変神経を使う、手間暇かかる役目を引き受けてしまっていた。 自分専用のパソコンも購入せざるを得なかった。 デジカメを買ったのもその時だ。 時間的にも経済的にも負担がかかっていた。 そもそもいい加減な性格をしているのだが、『責任』というものがかかってくると、プライドにも関わってくるから、きっちりやらないと気がすまない。 ・・・・・その分家事をいい加減にしてしまうのが自分の欠陥とも言えるが・・・。 重い腰を上げて引き受けた役目だった。
さて、ものすごく暑いある日のこと、話し合いが終わって廊下を歩きながら考えていた。 家に帰ってから構想を練り直して原稿を書くとすると、夕食を準備する時間が足りなくなる。 よし!今日は『挫折日』にしよう!
『挫折日』とは、おかーさんが「今日は挫折します!」と宣言すると、コンビニご飯かラーメン屋さんに行くか、どちらかになる日のことだ。 とにかく、かなりだらけたことを考えていた。
校舎から出るとグランドで体育の持久走をしていた。 いや、時間走かもしれない。 あの、3分間とか5分間とか走り続けなければならない、一番いやな体育だ。 なぜか男女一緒に走っていた。 男子の体育の先生が出張でいない時にたまにこんなことがある。男女一緒なら、持久走は恰好な授業内容だ。
ほとんどの生徒はだらだら走っていた。 真面目に走ってはいなかった。 友達と示し合わせて、歩くほどのスピードで、ゆっくりと走っていた。 なにせ暑くてついでに蒸し蒸しした日だった。 その生徒たちの気持ちはよくわかった。 何を隠そう、中学生の時は持久走が一番苦手で嫌いだった。 すぐに心臓が爆発しそうになるのだ。 そもそも走るのが遅かったから、ハードル走以外の、走るだけの体育は苦手だった。 旦那さんも運動は得意ではない。 だから、我が家は運動会のリレーの選手は輩出していなかった。
ほとんどの生徒が手抜き(いや、足抜き?)で不真面目に走っているのに、一人だけビュンビュン飛ばして走っている男子生徒がいた。 他の生徒をぐんぐん追い抜いて、安定した走りだった。 なかなかカッコイイ。 いつまで走ってもペースは落ちない。 ハイペースのままず〜っと走り続けていた。
信じられん!なんで苦しくならないんだ!? 持久走・時間走が大嫌いな管理人はうらやましく思った。 リレー選手を輩出できない親としては、速く走ることの出来る子の親もうらやましかった。
しかしな〜、このくそ暑いのに、あんなに真面目に走って・・・。 どこの家の子かしら・・!? などと思っていた。
夜になったら、一応息子に聞いてみようと思った。 もっとも、息子の中学校は屈指のマンモス校だ。 ひと学年10クラス前後ある。 総生徒数は1000人以上だ。 特定は難しい・・・。
さて、夜、息子にその話しをしてどこの家の子かわかるか聞いてみた。 息子は言った。 「さ、オラやねけ!」(それは俺だ!) ・・・・・・・・ ・・・・ ・・・ ・・ 「だってあなた走るの速くないじゃない!」 「あのね〜 短距離はリレーの選手になれるほど速くはないけど、遅くもないの! 50m走で速いヤツでも、長距離走になったら、ほとんどのヤツはバテるんだよ!」
・・・・ そ・・そうなんですか・・・。
真面目に走っていた生徒の親は、持久力がなく、月に一度は挫折し、手抜きする方法を考えるのが得意で、朝寝坊で、大変いい加減な性格をしていて、さぶいギャグが好きで、ついでに自分の息子と他の生徒を見分けることの出来ない『ダラな親』であることが判明した。 運動会のリレーの選手は輩出できなかったが、中学対抗駅伝の選手は輩出できたようだ・・・。
青天の霹靂である。 今日は赤とんぼでも飛ばしておこう・・・。
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