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2010/12/30(木)
312 送る
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12月初旬、この小料理屋のこのカウンターで、旧知の同い年の男性と偶然会って、しばし昔話を交わした。ここまでは、さもない話。
その4日後、その男性の死亡広告が出た。亡くなった日時は隣り合わせた翌日で、杯を交わしたちょうど24時間後。 新聞に釘付け。貰った名刺の住所と違わない。全身が固まった。
その夜の彼は、かなり聞こし召していて、タクシーの運転手に自宅住所を告げて送ったほど。その時は挨拶を交わし手を振っていたが……
葬儀に参列しました。 彼は小、中学校の同窓生。同級生ではなかったので、仮に同窓会で彼と出会っても黙礼するか、月並みな挨拶を交わすぐらいの間柄。自身の基準からすれば葬式に参列するのがはばかられたのだが……
弔辞で、おぼろげながら分かったのは、亡くなった日は、元気にしていて、ある会合で着席したとたんに倒れ、そのまま帰らぬ人となったこと。2度目の心筋梗塞の発作だった。
1度目は14年前。本人は「一度失って、貰った命」と、 以前にも増してボランティア活動などに励んでいたという。
写真はクリスマスの夜の件の小料理屋。大分気持の整理もついた。
ご遺族の悲嘆はいかばかりかと思うが、同世代の男性から見ると 壮絶でもあり、ある意味潔く、うらやましい死に際のような気がした。
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