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2010/03/17(水)
♪私鉄沿線
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ちょうど今頃だと思う。桜が咲き初めだったのか、満開だったか。 ピンク色に染まった東京都下の川っぺりの道を、開業したての若い不動産屋さんの社長と歩いた。
かなり昔の話。大学に合格しアパート探し。田舎からぽっと出の世馴れない高卒男子にとって、地に足をつけた社会人と、一対一での対応を迫られるかなり緊張しまくりのシビアな場面。 当時、アパートの案内は車でなくて徒歩。往復40分間の道々、にこやかに話す彼に緊張感がしだいにほぐれた。
ネット検索など思いもよらない時代。通学に便利な私鉄沿線に的を絞り、あちこちの駅を降りて不動産屋巡りが主流。それだけに、人と人とが向き合うアパート探しで、大学の先輩でもあった彼との出会いは、今の私の原点だったような気がする
そんな頃を振り返ると野口五郎の「私鉄沿線」がなぜか重なる。歌詞に出てくる「伝言板」。確かにその駅にあった。利用したことはなかったが、携帯がない時代、便利なツールだったようだ。
実に人間的な時代だったなあ……。
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