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2011/10/31(月)
618 手入れ
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確か10年近く前の銃砲検査の提出書類に、「ガンロッカー、弾ロッカーの置かれている場所を家人が知っているか」を聞く項目があった。
当たり前に「知っている」に○をして提出しようとすると、世話役の猟友会の方に「それだと通らない」と×に直された。腑に落ちなかった。
ガンロッカー、弾ロッカーは結構かさばる。建物に固定することも求められていたので、家人の目を盗んで設置するなどは、ほとんど不可能。仮に気取られなくても、勘のいい奥方には、ほどなく察知されよう。 大豪邸ならいざ知らず、こんな住宅事情で秘密スペースなど……
嘘っぱちの書類を作るのに、大真面目で消しゴムを使う猟友会の方々に同情を禁じ得なかった。そんな理不尽な質問が、無くなったのは進歩ですが……
壁に銃が架かった書斎でくつろぐ…… これも男のロマン? などと、思っていたのだが叶わぬ夢。鉄製のカギ付きロッカーにひっそりとしまい込まなければならないのだ。
かなり洗練された趣味と思っていたが、規制規制で、息が詰まる。
銃のカーボンを落とすための手入れは、銃を愛でる大切な時間……
機能美というか、工芸品のような木部、それに接合する精密加工の機関部を手にとって眺めたりしていると、時間を忘れるのだ。
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