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2011/10/05(水)
592 梨のつぶて
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「例年は、もう届いているんだけどね」 名物の梨が今年は届かない。 諦めて、買って食べ始めたころ、独り者の当の男性から電話。
電話口でこれ以上ない笑顔で話しているに違いない声で、「結婚します。ついては…… 」。式に参列してくれとの電話だった。
私にとって、非常に気に掛かっていたご仁。ワーッ とか、オーッ とか、感嘆符付きで「おめでとう!! 」と言ったのは確かだが、いろいろお相手の“詮索”を、さりげなく終えて、口をついたのは……
「いつもの梨が届いてないんだけど…… 」
女房には、「なんで、あんなことを言ったの」と叱られたが、 「待ちに待った結婚の知らせが、梨の代わりに届いたんだから、 これ以上のことは“梨”。ジョーク!! ジョーク!! 」
その翌日に届いたのがこの梨。このタイミングは“催促”効果で早速手配したのか、挙式準備で忙しい中、忘れずに手配していたのか…… ありがとうございました。
「梨のつぶて」は、返事のないことや、便りのないこと。 「梨」は「無し」に掛けた語呂合わせで特に意味はないのだそうだ。
少し気になっていた「梨のつぶて」が、目出度い結婚の知らせとなって返ってくるとは…… そして追っかけ届いたずっしり重く、水々しい梨の甘かったこと……
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