|
2011/10/07(金)
594空席以外は満席
|
|
|
「空席以外は満席でぇ〜」 3人ほどがしゃべったであろうか。先週の日曜の12時開演。
開場30分ほど前に御徒町にある寄席に着いた。木戸番に「チケットを買っておいた方がいいですか? 」と、尋ねると、「それには及ばない」とのこと。「飲み物はありますが、弁当の準備はないので…… 」
上野広小路を挟んだデパ地下に入ると、600円台から3000円超の弁当までよりどりみどり。これから笑いとざわめきの中で、“高級弁当”をつまみつつ、ビールで喉を潤す。至福の時が近い……
「それには及ばない」という意味は、すぐ分かった。 およそ80人収容の客席は1/3ほども埋まっていないのだ。
でも、私と同年齢の男性3人組、いかにも慣れた風に座イス席に進む老婦人。夕方までゆっくり楽しもうという、ピクニック仕様の老夫婦など、コアなファンばっかりとお見受けした。私の真前の男性も……
リアクションが面白い。噺家が笑いをとると、うなづく、手をたたく、は普通だが、解説が入るのだ。それが、言わずもがな。無邪気な彼流の楽しみ方なんだろうが、唾がかかるほどのちっちゃな寄席で、噺家とお客さんが心を通わす至福の瞬間ですか……
桂平治の「野ざらし」は最高でした。因縁話ではなく滑稽噺の方。前座の100人分ぐらいの声量。表情や、仕草で100倍面白く見せる芸は、抱腹絶倒。飛行機待ちの時間はあっという間に過ぎました。
|
|
|
|