|
2011/11/13(日)
631 冬隣
|
|
|
今朝の注目は、鮮やかに色付いたツタです。 手前の干し大根の白さと、小屋の壁面を覆ったツタの燃え上がる色のコントラストを強調したくって、このようなアングルになりました。
ともに晩秋を代表する色かと思います。
壁面のツタは密生具合といい、色合といい、 見事としか言いようがない。 しかし、屋根ごとラッピングするように、 小屋全体を覆わないのはなぜだろう。
そのためには軒下を、いわゆる登山でいえば、オーバーハングしなければ屋根には到達できない。登山でいえば高等テクニック。ツタには、その能力が組み込まれていなかったのか……
風のいたずらか何かで、ひょいっと、屋根に足がかりを得るラッキーな冒険者はいないものか、と思ったりしています。
でも、程良さですね。軒下までと、節度を守っているところが…… ツタが屋根を覆うようであれば、不気味ですね。
大根の干し場の近くから、少し巻が遅れている青々したハクサイ、越冬野菜として用いる少し顔を出した白いダイコン。
こんな季節を言い表す“冬隣(ふゆどなり)”という言葉があるそうだ。 秋色の中、ふと気づくと、冬がすぐそこまで忍び寄っている……
|
 |
|
|