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2011/02/19(土)
363 根あけ
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能代支局の勤務時代、四季おりおりの白神のブナを堪能できた。 早春の林に入って、ブナの“根開け”に感動したものだ。
ブナの体温が解かすのだ―との説明を受けたような気もするし、 実際そうだと思い込んでいた。
カットは庭にある株立ちのハウチワカエデ(今朝8時30分撮影)。 実は1本だけ葉をつけない幹があった。でも、すべての幹に“根開け”があるので、体温がある=枯れていないことの証明。 今年はすべての幹で葉をつけてくれるだろう……
こんな論理で、生命力の素晴らしさを書こうとしたのだが……
でもこの論理は、ネットでちょちょいと調べるとあっさり覆された。
それによると、枯れ木でも“根開け”は起こり、最近では日光の反射率の違いによるとする説が有力視されている。さらに、春先の温かい雨が幹回りを解かすなどなど、さまざまな現象による説があるのだ。
ブナ林では、「幹に耳をあてて“鼓動”を聴きなさい」ということも勧められた記憶もある。 あり得ないことらしいが、聴こえた人もいたような……
ブナの体温が、いち早く幹回りを解かす… というのもその延長線か。
どうこう言っても“根開け”は間違いなく春の到来を告げるサインです。
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