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2011/05/25(水)
459 更地
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五月晴れの青い空が広い。 目の前に立ちはだかっていたビルが跡形もなく、更地になった。
会社の前のフェンスは、最後に撤去するそうで、Eホテルとは、 明日、晴れて向かい合わせとなる。
諸事情があって工期が2カ月のほど伸びた。ご多分に漏れず、大震災の影響も少なからずあったようだ。
その大震災の大揺れの中、壁部分が大方壊され、塔のように残ったエレベーター部分を、草食恐竜が長い首をもたげて、 突っついているような光景が繰り広げられていた。
足元の揺れが、その作業によるものか判然としないまま、 その塔を見上げると、尋常でない揺れ。 倒れるのではないかと、恐怖感が走ったことを思い出す。
重機の長いアームが風車に挑むドンキホーテの槍だとか、アームの先から水を放出しながら作業をするので、長い首の怪獣が炎を吐きながらビルを破壊する図に見えたりしたのが、今は懐かしい。
そして、耐震工事も施した現役バリバリのビルが、重機を操る人の手によって、いともたやすく壊されていくのにさまざまな感慨を持った。
さあ、更地になった。「這えば立て、立てば歩めの親心」ではないが 創造する怪獣なんていないもんかね!? ぜひ出現願いたい。
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