|
2011/06/11(土)
476 チキンカリー
|
|
|
昨日、契約を貰っているオーナー婦人から、レトルトカレーを頂いた。 「『温めるだけでこんな本格的カレーが家で食べられたら、店はあがったりだね』。カレー専門店にこう言わしめた」逸品と記された、 06年の東京紙の切り抜きが添えられていた。
被災地、宮古市にあるカリー亭(=写真の表記)のカレー。 もちろん、壊滅的打撃を受け、最近になって復活した。
俗に「秋田の足引っ張り」、「岩手の手引っ張り」という。 今回の復活劇には、その極みというか、それでは言い尽くせないほどの連帯があったことが想像できる。
パッケージには「食材王國岩手発」。厳選された地元食材がおいしさの元。いまだ混乱が続く中で、こだわりのカリーを復活させた“亭主”の頭には、たぶん「妥協」の2文字はなかったろう。
“亭主”の理想を支え、その意を受けて食材を提供した県民の団結力の結晶が、そのレトルトカレーに見てとれる。
レトルト食品がスーパーなどから姿を消した大震災直後、私たちはレトルト食品の有難味が十分身に浸みた。が、これはそんじょそこらのレトルトカレー、あるいは高級グルメカレーとは違う。 おいしさも格別なら、“被災地発のカレー”なのだ。
ご婦人は「買って協力することしかできないから」と、手渡してくれた。 骨付き鶏もも肉が1本、ごろんと入っている。心して味わいたい。
|
 |
|
|