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2011/06/03(金)
468 分譲中
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「山王官庁街へ車で7分! 」 今日3日付の地元紙に、自宅前の土地の分譲開始の広告が載った。そのキャッチコピーが上。そして区画にはプライス表がつけられた。
昭和30年代、小学校の徒歩遠足の目的地は刑務所を通り過ぎ、新川橋を渡ったこの“島”。街並みも途切れ、一面畑の一本道を海辺に着くころには、ずいぶん辺境まで来たなぁ〜と、子供心に思った。
まさか、この地に家を構えるとは思いもよらなかったが、縁あって家を新築し13年たった。当初、“都落ち”的な一抹の寂しさをぬぐえなかったが、時代は変わり、住環境も変化した。ある意味、キャッチコピーのように官庁街への穴場的なポジションを得ている。
のぼり旗、プライス表、一面に広がる区画を眺めていると、数年前まであった木造の市営住宅などはほとんど記憶の隅っこに追いやられ、新たな歴史の1ページが開かれるような新鮮な感慨が生まれてくる。
行き止まりの道路が6メートルの周回道路になった。今まで通ることのなかったゴミ収集車を手始めに車両の通行は増してきた。そして何よりも、今まで見掛けなかった多くの方々が家の前を通るようになった。
さて新住民は、この何もない砂地の区画に、思い思いの家を描き、その住まいを拠り所に暮らしをスタートさせる。 どんな交流が生まれ、どんなコミュニティーができるのか……
それぞれが絵筆を振るえる、まっさらなキャンバスが用意されている。
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