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2011/07/17(日)
512 合掌
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慈愛に満ちた笑みを浮かべて合掌するお顔がいい。合掌 とある。
父親が亡くなったことを知り、女房の親友が手紙とともに送って来た。
その彼女は、那須の“別荘”のオーナー。 3・11以来、これまで以上に連絡を取り合うようになっている。
お互い被害はないにしても震度を示す東北全図には、赤やら青などの表示がなされる見た目上の地震エリア内同士。 連絡を取り合わないことには安否確認ができないのだ。
絵手紙を習っていることは知っていて、折々にふれて絵手紙ならぬ絵ハガキを送ってきてくれていた。3・11以降も何枚か届いている。
今回の菩薩像は、これまでで最高の出来ではないかと思う。 簡単な文面には、数年前に亡くした実父の思いを重ねていることがうかがえた。真剣な思いや愛情が絵を輝かせている。
10数年前、私の実父の桜の時期に行われた法要でも、彼女が線香を上げてくれた。桜巡りの道すがらだったが、何かと縁が深い。
私とは結婚式以来、女房とは社会人になりたてのときからの付き合い。それだけ長いと、さまざまな事柄が起こる。 それぞれの肉親の死が、悲しみの最たるものだろう。
封筒の封印がまたいい。緘とか〆ではなく、『友』の1字で封じていた。
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