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2011/08/12(金)
538 忌明け
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昨日は義父の忌明け。 市内旭北寺町の本堂で法事がまさに始まらんとした時、お墓を望むガラス窓の敷居をけだるそうに歩き、1匹の白ネコが登場した。
朝から暑い。こちらは黒服。蝉時雨のなか、扇風機だけの本堂はうだるよう。チラッ!! チラッ!! 正面の祭壇に座る20人足らずの列席者に視線を送り、この辺でいいかと、やおら腹を敷居に乗っけてリラックス態勢。
「目障りかもしれないが、法事の進行は妨げませんよ!!」「悪さはしないから、ほっといてね!!」と言っているよう。実に絶妙な距離感。
時々、鈴の音で首をもたげたり、耳を動かしたりしたが、居続けた。
和尚さんが朝業をするように、ネコにとっても、涼しい居心地のよい場所を求める暑い夏の当たり前の行動だったろうなぁ〜と、妙に納得。
お互いの存在を尊重し合うというか、共存関係があるなぁ〜 と思ったりしていた。蝉時雨の中、納骨も無事終了です。
97歳の大往生。引き続いて実家の隣で行われた会食は和やか。 残された弟たちにも、思い出の一杯詰まった場所。遠くに目線を送りながら、昔の、そして子供時代の話に興じていた。
目線の先の故人に語り掛けるように…… お人柄のなせる業ですね。穏やかに忌が明けました。
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