|
2011/08/03(水)
529 ウオーターメロンマン
|
|
|
昨年は7月30日に出現したスイカの出張販売トラック。 声色を変えてぶっきらぼうに「スイカッ〜 スイカッ〜 」と スピーカーをがなりたてて3日遅れでやって来た。
「今年は玉がねぇ〜 」 どうも不作のようだ。県南のスイカ産地の大玉もあったが、ナメクジの白い這い跡の付いたのもある。例年だと選別で落とされるのだろうが、玉不足で、少々のキズがあっても、農家は持ち込んでくるという。
大雪で2週間ほど作付けが遅れたことが、響いているそうだ。
「ウオーターメロンマンを始めて40年なる。いまだにうだつが上がらねぇ〜 」「店は持ってないの? 」「いつ来るかわからない客なんか待ってられねぇ〜 これが一番だ!! 」
今年も床屋のお姉さんが、値段交渉に加わって来た。 「この赤い傷は何? 」「トラックの錆が移ったんだべ! 」「答えになってないっ! 」などのやりとりが楽しい。ウオーターメロンマンで1年分の稼ぎがある訳はない。つい、オフシーズンの仕事を聞きそびれた。
久しぶりに、路上で種を吹き飛ばしながら食べた味見のカットスイカは、もちろん冷えてはいなかったが、甘くておいしかった。
いずれにしても出張販売は商売の原点。 ウオーターメロンマンは人生の円熟期と見た。 稼ぎ時を逃さず、稼ぎに稼ぎまくって、うだつを上げてくれ…
|
 |
|
|