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2011/08/06(土)
532 今年の竿燈は高い
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今年の竿燈は高い。天気に恵まれ、ほぼ無風。 竹の継ぎ足し、継ぎ足しで、光の稲穂がどんどん腰高になって、 外人モデル並みの脚の長さだ。見上げていると首が痛くなる。
風にもてあそばれることがないので、その分、倒れたり、隣りの竿燈と絡み合うシーンもなく、スリルというか、手をかざして逃げまどうこともない。そんな、不埒な楽しみ方の人には不満かもしれない。
何本も継ぎ足すと、竹のしなりも相当なもの。まさに“実るほど頭を下げる稲穂かな”。グングン伸びて、稲穂がたわむ様は、豊作を約束してくれているようにも見える。
そして、46個の大若の提灯に1文字ずつ 「がんばろう東北」の文字が入っているのもいい。
「がんばろう東北」が、夜空に高々と掲げられる様子は、 被災地の方々への連帯のメッセージであり激励。
物理的に高いということ以上に、被災地に元気を送りたいという、 差し手やお囃子の熱意が伝わってきて、 志の高さというか、気高い何かが感じられた。
伝統のお祭りも、その時々の出来事に無縁ではいられない。 ことしは3・11を抜きにしては語れない。
キーワードは連帯の心意気でしょうか……
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