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2011/09/29(木)
586 大工さん
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とうとうこの日が来た。と思うのには気が早すぎるか…… 出社しようと玄関を出ると、建材を積んだトラックが目の前に。 そしてクレーンがうなりをあげて、柱、梁などの部材を運び上げている。
2階では職人さんがかけやで、コンコンと心地よい音を響かせていた。
でも、一昔前の普請とはずいぶん違うことに、大工という職人さんが育つのだろうか……などと複雑な思いを感じる。
部材は例外なくプレカット。子供時代に飽きずに眺めていた大工さんの仕事ぶりは、過去のものになったのか…… 現場でのカンナがけ。大工さんの晴れ舞台でもあったのではないか。あの、シュッ、シュッ、シュッと、小気味よい音が懐かしい。
散歩途中の、昔その道にいたような男性から、大工さんの腕前や部材についてのうんちく話を聞かされることがある。私は古い世代。今の工法などには馴染めないものを感じているのでうなずく事が多い。
でも、パイプで足場を組んだり、ネットを張ったりと、さまざまな規制があってのこととは思うが、ここまでしなくてもと、思わないではない。
昔の大工さんの仕事環境は、安全の面では比較にならないほど悪かったし、腕を磨くことに関しても徒弟的で厳しかったと思う。
件の男性の「みんなサラリーマンだ」との指摘は、当たっているように思う。非常に気になる。
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