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2012/11/18(日)
1002 靴が鳴る
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童謡「靴が鳴る」の初出は1919年(大正8年)。このころ、ケミカルシューズなどあるはずもないので、靴といえば革靴。そして鳴る音を、小鳥やウサギに擬態化して描いているのだそうだ。さしずめ靴音はキュッキュッなのか……
子供時代、革靴は鳴るものだと思っていた。父親のもそうだし、近所の幼稚園児の制服姿の思い出には、バックルの着いた短靴のキュッキュッという音が……
この革靴。ほぼ1週間に1度の出番。過去には履かない時期もあったりして、購入してから20年ほど経つ。数年前から足を蹴上げる度にギューッ、ギューッ。
ギューッ、ギューッという音は、かつての“革靴の証”として、誇らしく鳴らせた時代もあったような気がするが、今は単なる雑音。静寂な事務所内では、とてもとても。 新品の場合は製造工程に問題があったとして、返品の対象になるとか……
ネットを覗いて修理屋さんへ。ご主人は靴底の2枚の革がこすれる音だと……
さて対処法は…… ペースという木の串を打ちこみ、こすれを無くすのだそうだ。 彼は、1から注文靴を作り上げる職人。円熟した職人ならではのテクニック。 まさにネットにあった「腕のいい職人なら竹串で直せる」の説明通り……
診断中にも電話や靴底交換のお客さん。物を大事に扱う文化は健在です。
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