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2012/02/07(火)
717 雨
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雨が降り、あっという間にアスファルトがむき出しになると、今までの除排雪の苦労がなんだったんだろう、と、いろんな思いが去来する。
これまで費やした労力や、腰の違和感などは、春を迎えるための不可欠な儀式のようなもので、これなくしては春を迎えられない…… そんなことでしょうか。
雪国でいわれる粘り強さは、手を下さなくても春には消えるのに、何とかしなければ、と頑張ってしまう、そんなところから来ているのでしょうか。
勝平得之の版画の世界では、雪とうまく折り合っていたような情景が描かれている。運搬手段はのんびりした馬橇。雪国の冬の過ごし方はある意味、経済活動なども停滞することが織り込み済みだった。
一言でいえば、モータリゼーションの発達によって、冬だからといって停滞することが許されないところに引き出されてしまって、雪との格闘が始まったような気がする……
克雪、利雪、活雪、いろんな試行錯誤があったが、これといった処方箋が確立されないまま、雪のない地域とのハンデ戦がこれからも続く。
立春が過ぎた。きょうの雨は、夕方から雪に変わるそうで、 また、ひとしきり寒波が来るらしい。
寒波が去った後は、今日の暖気よりももっと春の雰囲気を漂わせてくれるでしょう。雨は、最強の消雪装置。一雨ごとに春が近づきます。
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