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2012/03/11(日)
750 あの時
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昨年のあの時は、道路に飛び出し、解体が進んでピサの斜塔の ようにひょろ長く残ったエレベーター室が倒れんばかりに揺れる様を、 恐怖と不安で見上げていた。
跡地はきれいになった。昨日の午前11時22分。シャベルローダーが行き来する振動や騒音で表に出た。雪寄せをしている。 雪の壁の前で作業を見守っている二人が映り込んでいた。
明日のイベントに備えたものか?? それにしても、単純な作業に 付き合うなど、ずいぶん場馴れしていない方々、と思っていた。
午後、若い女性二人が入ってきた。アパート探しのお二人かと一瞬思ったが、差し出すイベント案内で、映り込んでいた二人と分かった。 「千の声を届けよう for 3.11 fromAKITA」と、案内状にある。
寒空に立っていたので頬は真っ赤。そして、見上げるように目を合わせて話す代表の瞳は、キラキラと宝石のように輝いていた。
今日、黙とうを終え15時に「上を向いて歩こう」を1000人で歌う。
この歌をリアルタイムで聞いていたのは彼女たちの祖父母の世代かもしれない…… 歌手の悲劇すら知らないのかもしれない…
この曲を選んだ理由は、分からなくもない。 純粋な若い子たちの思いに、「頑張って!! 」と、声をかけた。 雪が降っている。「上を向いて歩こう」を歌う頃には晴れてほしい。
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