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2012/05/30(水)
830 おとな騙し
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今時、個包装された10円の菓子があるのには驚いた。それも結構ボリューム。 チビガキ時代、駄菓子屋に並んでいた5円、10円のせんべいやら、麩菓子、手にべとべとした甘辛イカなどより、はるかにラインナップは豊富で、ハイセンス。
今の10円の方が、駄菓子に関しては使いでがあるではないか、という気さえする。貨幣価値が目減りする中で、こんな感想を持つのは記憶違いなのかもしれないが、子供相手の商売では特別だったのだろうか……
ユータロー君、コータロー君が、これを見て喜ぶとは思えない。たぶん、もっとお値段が張り、お味もおいしく、ナンチャラカードが付いた、“高級”お菓子をご所望だろう…… 「こども騙し」にもならない……
女房は、目先を変えた「おとな騙し」に買ってきたようだ。でも、同年代以上の人は珍しそうに眺めるが、口に入れようとはしない。一番楽しんだのは私だけか……
駄菓子屋の菓子、紙芝居の有料視聴者に配られる形抜きの菓子などに、ノスタルジアとともに、食べたいと思っても食べられなかった欠食感があったからか……
チビガキが毎日のように5円、10円を使うのが不思議だった。僕のポケットにコインはなく、紙芝居に背を向けているガキでしたから…… 今はおとな食いだ!! 遊びの途中で、手を洗うこともなく菓子をベタベタと…… そんな時代だった。
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